野球にはけっこう詳しいと思っていたんだけど、この選手のことは知らなかったなあ!♪(・∀・)
「野球史に埋もれてしまった夭逝の名投手、初代阪急のエース、北井正雄の軌跡を追う。 「東の沢村、西の北井」と称されながら、結核により短い野球人生を閉じてしまう。茨の歩みであった戦前のプロ野球、その中で一瞬であったが鮮やかに輝いた名投手の軌跡を追ったノンフィクション」そのエッセンスを紹介しよう。
・プロ野球草創期に『東の沢村、西の北井』と称された名投手、もと阪急ブレーブスのエース北井正雄選手の伝記を書きたいと、慶応大学の後輩、高井正秀さんが西宮市の拙宅を訪れてきたのは、阪神淡路大震災の翌々年であった。この埋もれた名投手の、短命ながら悲喜交々の人生を描いて、北井選手の優れた技量と人生観を世に問うて、歴史の一頁に書き留めていきたいという北井さんの熱情に接し、当時の北井選手の話を聞いてもらった。
・北井選手が関西大学のエースとして、学生野球界を集め、昭和11年に発足したタイガース、セネタース、名古屋軍など各球団と入団勧誘を競いあったが、本人の同意を得て阪急への入団が決まった。昭和11年度の成績は12勝6敗、勝率6割6部7厘、防御率1.79、打率も3割2分4厘と堂々たる3割バッターであった。ところが翌年の夏、病のため急逝して1シーズンと3ヶ月でプロ野球の選手生活に幕を引いてしまった。惜しい人材をなくしたショックは大きかった。彼が亡くなって20年後、鳥取県の境高校から米田哲也投手が入団し、阪急ブレーブス黄金時代を築いてくれた。薄命ではあったら、本著から北井選手の波瀾万丈の人生を見てやっていただければ幸いに思う。
多くの先人たちのおかげで今のプロ野球界の発展があるよね。忘れてはならないよね。オススメです。(・∀・)