この本は、泣けるなあ。特攻隊のエピソードは泣けてしょうがない。特に絵本のやわらかいタッチだと余計にそうだね。(T_T)
「第二次世界大戦末期の沖縄戦で、「特攻」という人類史上類のない作戦で、爆装した飛行機もろとも敵艦に体当たり攻撃をした陸軍特別攻撃隊員たち。特攻隊員が二度と帰ることのない決死の出撃に臨んだのは、日本の平和と繁栄が再び甦ることを心から望んだからであったはずです。戦争を知らない世代となった今の子どもたちへ。知覧飛行場から飛び立ち、平和な日本を願い、自分の時代を命がけで生きた若き隊員たちの思いを胸に、特攻隊の出撃基地で出会った「戦争」と「平和」、そして「人が生きる」という意味を、今こそ考えてみたい。そして、忘れてはならない。熱い著者の思いが溢れる、感動の一冊」そのエッセンスを紹介しよう。
・ぼくはもうお母さんの顔を 見られなくなるかもしれない
しかしぼくは なんにもかたみを のこしたくないんです
10年も20年もすぎてから かたみを見て
お母さんを泣かせるからです。
お母さん、ぼくが郡山を去る日
自分の家の上空をとびます。
それが ぼくの別れのあいさつです。
兄のかたみとして せいちゃんの名で預けていた
ゆうびんつうちょうとハンコ これは、せいちゃんが
女学校にあがる時、使ってください。
時計と軍刀もおくります
これも木下のおじさんに たのんで売って
お金にかえなさい
にいちゃんのかたみ などより
これからのせいちゃんの人生のほうが大事なのです
もうプロペラがまわっています さぁ出撃です
にいちゃんは いきます
なくなよ せいちゃん がんばれ!(享年18歳)
おにいちゃん おにいちゃん
あたしひとりぼっちじゃダメだよぉ!!(妹11歳)
ありがたい母 とうとい母
俺は しあわせであった
ついに さいごまで「お母さん」とよばざりし俺
いくたびか思い切って よばんとしたが
なんと いしはくじゃっくな 俺だったろう
母上 おゆるしください さぞさみしかったでしょう
いまこそ おおごえで よばせていただきます
おかあさん おかあさん おかあさーんと(享年18歳)
特攻隊は泣き顔、泣き言が見られないようにされていました
だから のこっている写真は えがおが多く
遺書には感謝が多いのです
ぼくの血をつなぐ君に ききたいことがあります
今 日本人としての誇りを 持っていますか?
大切な人のために 生きられていますか?
そして さいごは ああ!
これがいちばんききたかったなぁ!
ぼくらが命がけで つなごうとした未来は……
命をかける 価値は ありましたか
なんでロシアとウクライナは戦っているんだろう……この本を贈りたい。オススメです。(T_T)