ときどき焼きそばを食べたくならない!?宇都宮、太田、富士宮、日田とか、特に地方に行くとご当地焼きそばなんてあったら行かずにはいられないっ!!!(^^)
「お祭りで食べる「あの味」の意外な起源。なぜ醤油ではなくソースだったのか? 発祥はいつどこで?謎を解くカギは「関税自主権」と「東武鉄道」にあった!国内外の焼きそばを1000軒以上食べ歩いてきた著者が、多数の史料をひもとき、全国の名店を取材して焼きそばのルーツに迫る。多数の史料・取材と無限の焼きそば愛でルーツに迫る興奮の歴史ミステリー」そのエッセンスを紹介しよう。
・焼きそばの麺は、関東では細い蒸し麺、 関西では太い茹で麺で麺を使う店が多い。 そのような地域差はどこから生まれたのか? どちらがルーツに近いのか? 焼きそばと焼きうどんはどのような関係なのか!? 焼きうどんの発祥は北九州の小倉というのが痛切だが、 それは正しいのか? 全国各地にソースを後がけする焼きそばがある。 それらは同時多発的に誕生したのか? 味付けせずに提供する必然的理由が、なにかあったのか?
・中でも最大の疑問は、焼きそばの生まれた経緯に関する疑問だ。 ソース焼きそばはいつ頃、どこで、どのように生まれたのか? 中華料理の炒麺とは、どのような関係になるのか? 土地土地の味を食して聞き取りを行い、 明治時代や大正時代の史料にあたることを繰り返した。 痛切は覆り、答えがさらなる謎を呼んだ。我ながら、 探偵のような作業だと思う。
・「ソース焼きそばはお好み焼きの一種」とは、 一体どういうことか。詳細は本文に譲るが、要は「お好み焼き」 という概念自体に予想もしない来歴が潜んでいたのである。 そして、そのことは出発点に過ぎない。 ソース焼きそばがお好み焼きの一種であるとして、 なぜその時と場所に誕生しえたのか? どのように日本各地へ広まったのか? そこには明治以降の日本の近代化、国際関係が大きく関係し…… と、ネタバレはこの辺にしておこう。
「昭和11年の焼きそばマニュアル」「 戦前から続く浅草の老舗焼きそば、三軒(浅草染太郎、大釜本店、 デンキヤホール)」「大正七年に中華麺を仕入れるには?」「 明治40年の小麦粉事情」「 焼きそばのないおこの屋はほとんどない」「 全国の老舗焼きそば店、お好み焼き店」「新潟「イタリアン」 の誕生」など。
森永卓郎さんが、「食文化研究の金字塔であると、私は断言したい。その成果は驚くべきものである」と評している。ワタシもそう思います。あー焼きそば、食べたいっ!!!超オススメです。(^^)