「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「マイマイとナイナイ」(皆川博子・宇野亜喜良)

 

イラストレーターの宇野亜喜良さん、って好きなんだよね。なんともいえない雰囲気とオーラがあるよね。神秘的というか。

 

皆川博子宇野亜喜良コンビによる、美しく、怖い物語マイマイは、小さい小さい弟、ナイナイをみつけた。マイマイは、ナイナイをこわれた自分の右目にいれて、そっと右目をあけてみる。すると、そこには不思議な世界がひろがっていた」そのエッセンスを紹介しよう。
 
おとうとをみつけた
ちいさい ちいさい おとうとをみつけた
 
あんまりちいさくて かあさんには みえなかった
とうさんにも みえなかった
 
マイマイだけが見えた
マイマイはちいさい ちいさい おとうと ナイナイを くるみの からに入れた
 
マイマイは おおきな森に 花を摘みに行った
白い うまが はしってきた
マイマイを けとばした 
マイマイの 右の目がこわれた
 
こわれた目のかわりに くるみを はめた
まぶたをひらくと くるみの からも ひらく
まぶたを とじると くるみの からも とじる
 
小さい 小さい ナイナイは くるみのなかから そとをみる
マイマイが眠っているとき ないないは そっと殻を開けた
 
部屋の中には 夜の夢が広がっていた
 

不思議な世界、ファンタジーの世界。ストーリーもイラストも。いいなあ。オススメです。(^^)