「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「東急沿線の不思議と謎」(浜田弘明)

  


東急沿線の不思議と謎 (じっぴコンパクト新書)


新年やクリスマス、ハロウィン、成人式などの際は、ごった返す渋谷。その渋谷を拠点とする東京の私鉄の中ではひときわ、オシャレなイメージがある東急電鉄沿線にひそむ地理・歴史の意外な真実やおもしろエピソードが満載。読めば、なにげなく見ている駅や沿線風景が違って見えてくる!東急沿線がもっと好きになる本。そのエッセンスを紹介しましょう。


【一筋縄でいかなかった「渋谷区」成立の歴史】


明治時代半ば、市制町村制が施行された際、上渋谷と中渋谷、下渋谷の三村と麻布・赤坂区の一部が合併して人口6000人ほどの渋谷村が誕生した。ほぼ同じころ、千駄ヶ谷代々幡村が誕生。渋谷村は徐々に発展し渋谷町に、千駄ヶ谷村と代々幡村もそれと前後して町になり、そして1932(昭和7)年、渋谷町と千駄ヶ谷町と、そして代々幡町が合併し、ついに大東京の35区の一つとして東京市渋谷区が誕生した。


しかし区の名称問題の反対が猛烈だった。もともと三町での一区編成は、明治神宮が三町にまたがっていたために起案されたもので神宮ありきだった。代々幡町民は、「神宮区」とするか、神社のある「代々木区」とするのが適当だと主張した。それが不可能の場合は、渋谷区から分離して「代々木区」を設けると迫った。しかし東京府知事の「既定方針で進む」という鶴の一声で反対運動が退けられ、渋谷区が成立したのである。


その他、「かつて渋谷の空にはロープウェイが走っていた!?」「綱島は「東京の奥座敷」と呼ばれる大温泉街だった!」「東横線武蔵小杉駅」のルーツは「工業都市駅」にあり」「多摩川駅前にあった巨大遊園地とは?」「大倉山駅の脇にあったのは、天然のスケートリンク」「多摩川河川敷の石段は、サーキットのスタンド席だった!」「東急と京急がタッグを組む!?「蒲蒲線」っていったいなんだ?」「田園都市線に踏切がないのにはワケがあった!」「土日と祝日にだけ急行が停まる不思議な駅とは?」「ほかの私鉄とは一風違う。東急の成り立ちに迫る」「渋谷駅の真下には意外なものが隠れていた! 」「等々力周辺には同一地名が多いそのワケは?」「用賀の由来はインドのヨガ?」「九品仏駅にある謎の小さなホームはなんのため?」「世田谷線は実は『鉄道』ではない?」「小田急電鉄京王電鉄も東急に飲み込まれた時代があった」「白楽駅近辺の「六角橋」には六角橋という橋は存在しない」など。


個人的ななやっぱり京急が好きなんだけどね(笑)、鉄道ファン必読です。オススメです。(・∀・)


  


東急沿線の不思議と謎 (じっぴコンパクト新書)