「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「なぜイヤな記憶は消えないのか」(榎本博明)

約60年生きてきて、いろんな出来事があったけど、さまざまな出会いによって、さまざまま経験をしてきたなー!総じて良い人生だったなー!だって、小野塚「ついテル」だから。(笑)(^^)


なぜ同じような境遇でも前向きな人もいれば、辛く苦しい日々を過ごす人がいるのか。出来事ではなく認知がストレス反応を生んでいる。そう、私たちが生きているのは「事実の世界」ではなく「意味の世界」なのだ」そのエッセンスを紹介しよう。
 

どうしたら人生を前向きに生きることができるのか。その鍵を握るのが記憶である。私たちの人生は記憶によって導かれている。人生は記憶である。記憶に依存している。本書では、私が開発した自己物語法と記憶健康法を用いた研究結果をもとに、人生を前向きに生きるためのヒントを提示することにしたい。

 
「人はだれも自分の物語を生きている」
 
記憶は、私たちの生活に潤いを与えてくれる重要な役割を担っている。過去を懐かしんだり、未来を夢見たりできるのも、記憶のお陰である。本や映画を見て、懐かしい思いに浸ったり、感動し、ときに涙を流したりするのも、自分の過去の経験と重ね合わせることができるからだ。
 
・過去の栄光を誇らしく思ったり、過去を悔やんだりするのも、記憶のお陰である。自分に自信がもてたり、もてなかったりするのも、その根拠は記憶にある。
 
・過去の経験を思い出すときの気分に馴染むエピソードが思い出されやすい。楽しい気分で物語を読んだ人は楽しいエピソードを多く思い出し、悲しい気分で読んだ人は悲しいエピソードを多く思い出すのだ。うつ傾向の強い人は、過去の記憶が非常に大ざっぱで、過去のエピソードを具体的に思い出すことができない。それは、うつには記憶が深く関係しているからだ。
 
若い頃に聴いた曲を聴くと、懐かしさが込み上げてくる。喫茶店やバーで流れているのが若い頃によく耳にした曲だったりすると、懐かしい思いになるだけでなく、当時の記憶が突然蘇ったりする。こんなことがあったな、こんな気分で毎日を過ごしていたな、などと久しく思い出すことのなかった出来事や自分の状況を思い出したりする。誰かの「懐かしいな」という声で急にい話題が変わり、その曲がよく流れていた当時の思い出話に花が咲いたりする。懐メロというのは、いつの時代にも人の心に染み込む魅力をもつものだ。
 
懐かしい曲には、当時の記憶を蘇らせる力がある。試しに昔よく聴いた曲を思い出してみて、久しぶりに聴いてみたらどうだろうか。よく聴いた曲といっても、時代によっていろいろあるはずだ。学生時代によく聴いた曲。失恋した頃によく流れていた曲、20代の頃によく口ずさんでいた曲。仕事で行き詰まり毎日悩んでいた頃によく流れて知多曲、仕事で疲れて帰ると、気分転換によく聴いていた曲。いろいろな馴染みの曲を聴くことで、懐かしい記憶を掘り起こしていけるに違いない。
 
その他、「ふとしたきっかけで蘇る記憶」「記憶が自分の世界をつくっている」「私たちの生活は記憶に支配されている」「自己コントロールが人生の成功を導く」「記憶のあり方を変えれば、落ち込みにくい自分になれる」「人生とは自伝的記憶を生きること」「過去に蓋をするのではなく、過去を塗り替える」「不健康な記憶を健康な記憶に置き換える?」「場所、モノ、人、出来事…あなたは何を思い出すか?」「懐かしい場所を訪ねてみよう」「昔聴いた曲を聴いてみよう」など。
 

そうだよね。ニュースも上書きされるもんね。このタイミングでこの本に出会ってよかった。オススメです。(^^)