「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「財津和夫 人生はひとつ でも一度じゃない」(川上雄三)

福岡に来て実感するのは、ここを舞台に活躍したミュージシャンがいかに多いか!だ。チューリップ、海援隊甲斐バンド井上陽水長渕剛永井龍雲チャゲ&飛鳥チェッカーズ松田聖子などなど。なかでも財津和夫さんのエピソードを聞く機会が増えて、改めてチューリップを聴いたり歌ったりして、改めて身にしみて感動しているのだっ!!(・∀・)

 

さて、この本。こんな本が、番組がNHKで放送されていたなんて、知らなかった!!!

 

「同世代の小田和正と比較され「動の小田、静の財津」と言われるなど、物静かなイメージの財津和夫。本書では、そんな財津が癌や更年期障害を乗り越え、サウンド志向だった過去の自分から脱却し、詞の重要性に目覚めて新たに曲を書き下ろすまでを描き切る。コロナ禍で苦闘する財津の生き様を通し、往年のファンに勇気を与えたNHKザ・ヒューマンの番組内におけるインタビューを担当ディレクターが全面改稿。
番組未収録エピソードや本書独自インタビューも満載した、財津和夫の現在を描く決定版的一冊」そのエッセンスを紹介しよう。
 
 
・「本当にがむしゃらでした。大げさでなく、歌を歌い、ギターを弾くことがすべてでした。そういう時代に、この野外ステージに夜中にやってきて演奏する。しかも、観客席に仲間が座って、まるでお客さんのように聞いてもらえる、。ちょっとした疑似コンサート空間だったんです。いまになって思えば、若さが弾けていたんだなって思います。あの頃、どんなことを考えていたのかな。やんちゃで、明日のことは何も考えていなかったなあ。気の向くまま、ギターを弾いて歌っていれば、それだけで楽しかった。無垢で純粋で計算なんてものが何もない。この年になると、そんな特別な時空にいたんだなとあらためて思いますかね」
 
「心の旅」ヒットの理由を訪ねてみた。「理由はひとつ。はっきりしたものがございます。それはね、姫野が歌ったからです」自分の声で歌えなかったといいう悔しさがいまも残っているのだろう。懐かし気ながら、少しさみし毛な財津の横顔をいまも忘れることができない。
 
・「彼の生み出すメロディは旋律が美しいだけでなく、ふつうとは一味違う魅力的なコードやコード進行に支えられていることが特徴です。しかも、主旋律に加えてコーラスや楽器伴奏などで第二の旋律、場合によっては第三の旋律までもが同時に気持ちよく響くんです曲の構成力も、クラシック音楽の素養と手法をしっかり備えていて破綻がない音楽関係者の間では財津さんは優れた作曲家、ソングライターとして高く評価されています。彼はサウンドの鬼です。音楽、作曲へのこだわりで彼を超える人に出会ったことはありません
 
・「だれでも青春時代に戻りたい。もし、もう一度人生をやり直せるなら、『あの時代に戻りたい』と思うものなんです。音楽はその願いを果たしてくれる一種のタイムマシーンのようなものなのかもしれません。だとしたら、おこがましい言い方になるかもしれませんが、音楽をやる者にとってこれほどうれしいことはありません。ただ、僕自身はなかなかそのタイムスリップ感を楽しめずにいます。だって、ほら、こっちはそのタイムスリップのきっかけになる歌を歌う側なんです。うま歌えているかな、演奏はまちがっていないかな。そんなことばかりが気になって他人の曲を懐かしがったり、タイムスリップして楽しむ余裕がない。そこだけはちょっと残念です」
 
・「今回は、ちょっとメッセージ色の強い歌を作ってみようということ。じつは、これまでそんな曲を作った記憶がないんです結果的にメッセージ性が出てしまったという歌は何曲かあるんですが、最初からメッセージソングを作ろうとしたことは一度もありません
 
財津はメロディ先行型のアーティストだ。「音の響きが好きで、詞はいらないと考えてきました。なにしろ、最初に触れた音楽が洋楽でしたから。歌詞の意味をろくすっぽ理解しないまま、そのサウンドに夢中だったんです。だから。自分で作る曲も歌詞なんて二の次。音さえ美しければそれでいいと思っていたこれまでの音楽人生を振り返るにつけ、僕は詞というものをないがしろにしてきたという気がしています」
 
「だいじょうぶさ」は、財津を支える魔法のことば
 
・「人生から自分は愛されていると思うと、もう何も怖くないじゃないですか。独りよがりな考えかもしれないけど、愛される人間にとって一番のエネルギーになる、力になる、勇気になるんです。だからこそ、新曲でも『人生そのものが君を愛しているよ』と言ってあげたい素敵だと思いません?人生から愛されているんですよ。僕だったら、うれしくてたまらないなあ」
 
 
幻のメジャー・デビュー曲「私の小さな人生」

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いいなあ。今度の「福岡クリスマスマーケット」のステージでは、財津さんの曲を一曲、歌わせてもらおう。オススメです。(・∀・)