この本、いいわー。よくわかうわー!場の空気って大事だよねー!♪歌うときも実は、歌が上手いとか、ギターが上手いとかよりも、イチバン大事なのはその場の「空気」なんだよねー!♪「空気」がよければ何をやってもウケる。その「空気」を作り、「空気」を変えるのがイチバン難しいのだ!♪
「なぜ上司と部下は話が通じないのか。キレる若者・息苦しい教室・無意味な会議・くだらない標語・リストラと自殺・女性の雇用と少子化問題・女子アナ人気・小泉劇場……、「なんか変だ」。村上龍氏推薦!!「日本語は、日本社会を映す鏡であり、駆動させる燃料でもある。NY在住の著者は『空気』というキーワードで『流通する日本語』を正確に検証している」そのエッセンスを紹介しよう。
・そして、この「空気」に対して、 日本人の一人一人は無力である。日本では、「イエス・ノー」 をあまり明確に言ってはいけません。「いいえ」の代わりに「 それは、ちょっと」とか「ちょっと」というような「ぼかし表現」 を(アメリカの日本語クラスで)教えるのだ。
・仮に、三人以上の場における空気のことを「場の空気」、 一対一の会話における空気を「関係の空気」 と読んで区別することにしよう。そして「場の空気」 には問題があり、「関係の空気」はむしろ必要なもの、 という仮説を持ちながらロンを進めてみたい。
・一対一の関係において「空気」が欠乏する、 そんな事態が増えてはいないだろうか。「キレやすい」 人々の存在、ネット社会における沈黙の恐怖、 遺書を残さない膨大な自殺者の群れなど、「一対一の関係」 において日本語が「窒息」 していることを示してはいないだろうか。
・厳粛な空気を使って言葉を省略するコミュニケーションは、 腹芸と言われる伝統的な会話様式にも通じる。 歴史上最も有名なのは、戊辰戦争のさなか、 官軍の江戸城総攻撃を前にして品川の薩摩屋敷で行われたという官 軍代表の西郷隆盛と、 幕府側代表の勝海舟の会談のケースであろう。
「いろいろとむつかしい議論もありましょうが、 私が一身にかけてお引き受けしまう」 という西郷の一言で決したという。西郷と勝は空気、 つまり巨大なゼイン低条件を共有していたのである。
これ、外国人にはわかるのかなー!訳したらどうなるんだろう。オススメです。(・∀・)