「『森の生活』のソロー、『ユートピアだより』のモリスをはじめ、トルストイ、マルクス、フランクリン、ルソー、モンテーニュ、レオナルド・ダ・ヴィンチ、福沢諭吉など、九人の「偉人」の生涯と作品に、新しい光をあてる」そのエッセンスを紹介しよう。
【フランクリン この生涯をもう一度】
・「もしもお前の好きなようにしてよいと言われたならば、 私はいままでの生涯をはじめからそのまま繰り返すことに少しも異 存はない」
・父は、 食事の時にはできるだけしばしば賢い友だちや近所の人を話し相手 に招くことを好み、 そしていつも子供たちの心を高めるのに役立つような気のきいた、 または有益な話題を持ち出すように気をつけた。 こういう方法で父は、世に身を処して行くにあたって、何が善く、 何が正しく、 何が分別あることかについて私たちの注意を向けさせた。
・ まず印刷屋として出発したフランクリンのキャリアをひととおり並 べてみると、印刷工、印刷所経営者、新聞編集者兼発行人、 エッセイスト、政治家、外交官、発明家、科学者、 哲学者などがまずあげられ、 フィラデルフィア郵便局長とかイギリス王立学会会員、 対英講和会議代表、 独立宣言書起草委員といった肩書をあげるときりがない。 とにかく彼は、いろいろなことを手がけた人間である。 それも中途半端なものではなく、 それぞれについて時代の第一人者となるようなめざましい活躍をし ているのである。
・「人間の幸福というものは時たまおこるすばらしい幸運よりも、 日々おこって来る些細な便宜から生まれるものである」
・ フランクリンの生き方やものの考え方の特徴をあらわすのにもっと もふさわしい言葉、それは「役に立つ」という言葉である。 しかし自分の発明を金もうけの手段にはしなかった。 避雷針にしろ、ストーブにしろ、特許権を取りさえすれば、 相当の富を手にできたはずである。
・「私は、 つねづね自分には重要と思われるひとつの主義があったので特許は 取らなかった。それは、 われわれは他人の発明から多大の利益を受けているのだから、 自分が何を発明した場合にも、 そのため人の役に立つのを喜ぶべきで、 それをけっして惜しむことがあってはならないと考えたからだ」
・フランクリンにとって、金もうけは、 自分を社会のために役立てるための手段であったと考えると、 彼の生涯はすべてうまく説明がつくのである。
・一三の徳目=節制、沈黙、規律、決断、節約、勤勉、誠実、 正義、中庸、清潔、平静、純潔、謙譲
・「なくした時間は見つからぬ」「仕事を追え、 仕事に追われるな」「苦労なければ、得もなし」「 今日の一日は明日の二日に値する」「明日することがあれば、 今日せよ」「人生は時間という材料からできている」「 怠けているところを自分に見つかるのを恥じよ」「 最初の欲望を抑える方が、それに続く欲望を満たすよる優しい」「 嘘をつくのは第二の悪で、いちばん悪いのは借金をすること」「 時は金なり」「信用は金なり」
その他、「ソロー わがままに生きる」「トルストイ 苦悩するがゆえに我あり」「マルクス ラディカルに考える」「ルソー 自分に帰れ」「レオナルド・ダ・ヴィンチ 飽くなき好奇心」「福沢諭吉 文明は人を崇高にする」など。
いや〜!本編も続編もいいなあ。それぞれの偉人の生き方を詳しく知りたいわー!オススメです。(・∀・)♪
こちらの本編も併せてどうぞ!(・∀・)