「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「言葉の園のお菓子番 復活祭の卵」(ほしおさなえ)

 

 

最新刊、待ってました!♪ 全作品読破をしているほしおさなえさんの新刊が出ましたよー!先月はイベントで御本人とお会いできてテンション上がったなー!♪活版印刷日月堂』もそうだけど、描写がリアルで、人物がいきいきとしていて、まるでそこに実際に生きているようだね。シリーズ第4巻。そのエッセンスを紹介しよう。

 
・「うちに夫の古い手巻きの時計があって、もう長いこと巻いてなかったんですけど、この前巻いてみたら動き出して、呼吸しているみたいだなあって」
 
・「短歌を作るには、その『わからないけど強い気持ち』みたいなものが必要なのかもしれませんね。短歌を読んでいると、その人の『自分でもよくわからない気持ち』に、そのままはいりこむようなところがありますし」
 
航人さんはただ愛されたかっただけなんじゃないかな。幼いころにお母さんを亡くして、愛された経験がなかったから、千草さんに愛されてしあわせだったんだと思う。でもそれはなくなってしまった。どっちが悪いというわけじゃないかもしれないけど、それは失われてしまって、もう元に戻らない。
 
・お菓子番は、裏の番頭さんみたいなものだから。
 
「ばあちゃんの日記帳には嘘がある」
 
・挙句の『復活祭の卵』はどうでしょう。卵は復活の象徴。人の心は何度でも生まれ変わるのよね。
 
「母の形の影」「ひとすじの道」「おもいで糸巻き堂」「抜けない棘」「復活祭の卵」「わからないなりに短歌を読み、語り合う読書会」などなど。おもいで糸巻き堂」
 は、伏線かな。次のシリーズがこれになるような気がするなー!小説の中の小説がリアルになったりして。超オススメです。(・∀・)!♪