この本は、いいわー!感動したわー!♪現在のテレビ、バラエティ、お笑いの歴史の全体像が見えるねー!♪ 懐かしい!あの頃を思い出したわー!♪ (・∀・)
「『オレたちひょうきん族』が終わり『ガキの使いやあらへんで!!』が始まり、『ザ・ベストテン』が『みなさんのおかげです』に追い落とされた年。そんな"平成バラエティ番組"の礎が築かれた、1989年。ダウンタウンらお笑い第三世代ほか、多くの芸人とテレビマンのそれぞれの青春時代を膨大な資料から活写した、彼らと僕とあなたの群像劇」そのエッセンスを紹介しよう。
・2014年3月31日。約32年にわたり放送されてきた『
・1961年からの10年あまりは「テレビの黄金時代」。 渥美清、クレイジー・キャッツ、坂本九、青島幸男、前田武彦、 そしてコント55号らがテレビに新しい息吹を吹き込み、『 シャボン玉ホリデー』『巨泉×前武ゲバゲバ90分!』( 日本テレビ)など革新的な番組を作り上げた。 さらにその後方からザ・ドリフターズが台頭していった。
・しかし一方で、1970年代は「歌手」こそがテレビの中心。「 笑い」は添え物、脇役にすぎなかった。それを対等の位置にまで引き上げたのが70年代後半の萩本欽一やドリフターズだ。 彼らは特別な存在。一部の例外を除き、 バラエティ界は黄金時代の賑やかさや熱は失われ、 停滞していった。それを一気に変え、 お笑いをテレビの中心にしたのが、1980年に興った「 マンザイブーム」だった。それを引き継いだ『 オレたちひょうきん族』 を中心とするお笑い番組とその出演者たち芸人が時代を変えたのだ 。
・『ザ・ベストテン』 の終了はテレビにとって大きな意味を持っていた。 歌番組中心というテレビの序列は完全に崩壊し、『大衆のもの』 だった歌謡曲は事実上息の根を止めた。 昭和の大スター美空ひばりの死去も象徴的だ。「アイドル」 は手に届かない存在から、隣にいそうな存在へと変わり、 その活躍の場は歌番組からバラエティの番組へと変わっていく。 その転換期に産み落とされたのがSMAPだった。
。紳助は、B&Bの漫才を徹底的に研究し、その「システム」を、 “パクった”のだ。
・若者たちは、芸の深さには期待や興味を持たない。 その代わりに、 自分たちとの一体感を生み出してくれる芸人を求めている。
・やすし・きよし以前の漫才には「芸」があった。けれど、 マンザイブーム以後の漫才には「芸」がなくなったというのだ。 テレビは「演芸」の時代から「ネタ」の時代をも飛び越え、『 テレビ芸』すなわち「人」そのものを楽しむ「キャラクター」 の時代へと突入していく。笑いの質が変わったのだ。