「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「さよなら私」(みうらじゅん)

 

ムカシから不思議に思っていたコトバ。それが「自分探し」。いままでずっと自分として生きてきたのに、どこか他の土地に行って「自分がみつかるはずがない」とツッコミを入れたくなる。(笑)やっぱり「自分なくし」だよね。「さよなら私」だよね。(笑)

 

「自分探し」をやめれば人生はもっとラクになる  「自分」へのこだわりを捨ててラクに生きよう。仏教でいう「空(くう)」を知ろう。そもそもは何もないところから生まれ、何もないところに帰っていくだけのこと。気持ちが軽くなるMJ的人生指南」そのエッセンスを紹介しよう。

 

結局は、何もないうということがわかるまでに時間がかかるものです。頭ではわかっていても、それは言葉としての「ない」であって、あるの反対語として認識しているにすぎません。「ある」とは、頭がそう思い込んでいるだけで、結局はないのです

気がつく間もなく、人は死んで何もなっくなってしまいます。死すら、そもそもはないのに。

 

選択肢って、いくつもあるように見えて、じつはふたつしかない(たぶん)。いいか悪いか、好きか嫌いか、行くか行かないか……。

 

・「探しものは何ですか?」って、井上陽水さんも歌ってます。「見つけにくいものですか?」って、きいています。答えが見つからないなら「僕と踊りませんか?」って、誘ってきます。自分なんて見つけてるひまがあるのなら、少しはボンノウを消そうとする「自分なくし」のほうが大切じゃないでしょうか。

 

・駐車場やマンションに看板の文字、「空アリ」。なかには「空ナシ」、というのもあります。仏教では「空」と読み、あらゆる事物は固定的な実体性を持っていないと説きます。人間は実体のないものをあると思い込み、それに執着し、わがものにしようとします。空、すなわちないということなのに看板の「空アリ」とは、ないことがアリ?。「空ナシ」とは、ないことがナシ?どういうコト?難解すぎてボンノウ丸出しの私にはサッパリわかりません。みなさんも街で「空アリ」を見つけたら、ちょっと考えてみてください。

 

この世の中のすべてのものが流転しています。そのことをしっかり心にたたき込み、あきらめ、それに慣れなければいけません。悲しいんじゃなりません。しかたないことなのですから。自分がないんだけら悩みもあるはずがありません。体重すら減りました。人はそれを徒労といいますが、私には至福の修行であったことは間違いありません。

 

「キリストの誕生日はズルいよ」と、言った友人がいました。「みんなに祝ってもらってズルいよ」と念まで押して。その理由を聞くと「クリスマスと同じ日だもん」でした。

 

生きていくうえで安心している状態なんてほとんどありません。それにしても不安は勢力の強い台風のよう。そんなときは「不安だ」の下に「スティック」をつけ、大声で叫びましょう。「不安だスティック」。なんだか素晴らしいことのように思えますよ。

 

生き物の宿命は別離であり、死別であること。この最大の不安から逃れることはない限り、安定などあるはずがありません、すなわち、不安をなくすということは生きることは生きることを否定することと同じ意味なのです。もう、あきらめるしかないが正しい。

 

近所を全部、自分ちの敷地だと考えるやり口です。コンビニに行くときも、本屋に行くときも、病院に行くときも、公園に行くときも、飲み屋に行くときにも必ず、「離れに行ってくる」と、己に言い聞かせて出かけることをお勧めします。そうしているうちに、所有することの無意味さに気づきはじめ、「そもそもこの地球ってだれのものでもないのにね」。ただひとつ言えることは、人間なんて考え方ひとつでどうにでもなるっていいうこと。

 

カニの季節」という物言いはたいへんカニに申し訳ないと思います。「やったゼ!オレたちの季節到来!」などどは、決してカニは言わないからです。思うとすると「ヤバイ!オレたちが大量に食われる季節だぜ」が正しいでしょう。「甘エビ」も、どうです?エビのほうから「わしは食べるととても甘いので「甘エビ」って名にしてくだせぇ」って、頼んできましたか?

 

・若いうちは悩みが多いと言いますが、本当は歳を取っても同じだけ悩みがあるのです。若いウチはムラムラすると言いますが、本当はいい歳こいてもムラムラするものなのです。若いうちにあまりたくさんの意見を聞くと自分が何をしたいのかわからなくなりますが、それは歳を取っても同じことです。

 

若さとはバカさ。これさえわかればすべてに合点がいきます。バカの中にはエロの他、永遠というものがあります若いことはとかく、永遠というものを信じやすい。“永遠の愛”というやつです。死ということに対しあまりにも実感がないバカさが「死んでも君を離さないぞ」などと言わせるのです。

 

いいなあ。これらのコトバに救われました。オススメです。(・∀・)