久しぶりに読みました!元お茶の水女子大教授で哲学者の土屋賢二氏。いいわー、楽しいわー!♪ 飽きないわー!笑えるわー!♪
「転んではいません。自発的に横になったのです。紳士は決してその身をドロで汚さない。「ハメられた男」「経験者の立場から」「わたしはただの錦鯉です」など怒濤の言い逃れ六〇篇」そのエッセンスを紹介しよう。
・1944年生まれ。岡山県玉野市率宇野幼稚園園児、 お茶の水女子大教授を経て、現在、各種ポイントカード会員。 モットーは「明日まで延ばせることは、明後日まで延ばせ」と「 始めチョロチョロ中パッパ赤子泣くとも蓋取るな」得意なものは、 転倒、落とし物、狼狽、失念、不注意など多数。
・本書は週刊文春の連載「ツチヤの口車」を集めたものである。 集めただけかと思うかもしれないが、どんな精密機械も、 バラバラの部品を集めたものなのだ。 しかも本書は集めただけではない。不要な部分も大胆に削って、 翌日には元に戻し、大幅に修正を加えては一時間後に元に戻した。 その間、幾度となく妻の機嫌を損なったが、 機嫌は元に戻らなかった。
・年老いたネコのように、 縁側で一日中ひなたぼっこをしながら昼寝したいものだと思うが、 わたしの家には縁側もなく、陽も差し込まず、 昼寝を許すものもいない。そのためか、 悠々自適の身でありながら、 悠々自適の毎日を送っているという実感がない偉人になればなる ほど、自分をエライと思えないのと同じ原理なのだろう。
・昔、 テレビもラジオも新聞も雑誌も携帯も雑誌も電車の窓ガラスもなか った時代の人は空白の時間をどう埋めていたのであろうか。 そのころは、調理や洗濯や掃除で時間はつぶれただろうが、 それでも夜は空白の時間に耐えなくてはならなかったはずだ。 もし本もテレビもゲームも音楽も仕事も携帯もないばかりか、 考えることも空想することもん動くことも許されなかったら、 とてつもなく恐ろしいことになるに違いない。
・だが昔、座禅を体験したとき、 何も考えず身動きもできない状態に身を置くと、 恐ろしいどころか非常にすっきりすることが分かった。 空白の時間を恐れていたのがウソのようだった。 本も空想もなしで空白の時間に向き合う強さをもてばいいのだ。 足りないのは本ではなく心の強さだ。
いいなあ、この文体、ウィット。参考になるなあ。仕入れさせていただきました。φ(..)メモメモ オススメです。(・∀・)♪