「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「ザ・スコアラー」(三井康浩)

 

この本、いいわー!しらなかったわー!♪ よく書き残しておいてくれたねー!球界の財産になるねー!♪(・∀・)
 
侍ジャパンの世界一(第2回WBC)、読売巨人軍の日本一を支えた一人のスコアラーがいる。配球、打者の癖、対策への適応方法、外国人の評価ポイントなどプロの視点をすべて公開。野球にかかわる人間は必読の1冊」そのエッセンスを紹介しよう。
 
プロ野球の球団に所属するスコアラーの仕事内容は、世の中にどれくらい浸透しているでしょうか?スコアラーという仕事に出会い、その仕事に人生を捧げてきたわたしとしては、こんなに面白く奥深い仕事があることを、ひとりでも多くの人に知ってもらいたいという思いがあります。日本のプロ野球で活動するスコアラーが切磋琢磨して高めてきた技術は、世界でも類を見ない特殊なものであるということです。そしてその技術は日本の野球が世界的なレベルを維持するのに大きな貢献を果たしています。
 
・1986年から2007年まで、巨人軍というチームでスコアラーを22年間務めてたどり着いたのは「スコアラーにできるのは、敗ける確率を下げることだ」という結論でした。最後に勝利を摑み取れるかは、わたしたちスコアラーは関与することができない、なにかもっと“大きな力”に左右されていると思えたのです。
 
・江川さんとは紅白戦で2度ほど対戦したことがありますが、投げた瞬間からミットに入るまでまったく同じ勢いのままの剛球は衝撃的で、2度とも三球三振を喫しました。いかに失速しないボールを投げるかは、誰よりも江川さん自身が追い求めていただからこそ、そのような見方をしていたのかもしれません。
 
・キレがよく140キロそこそこなのによくファウルを打たせている投手がいる一方で、150キロ以上出ていても簡単に打ち返されている投手もいます。彼らには、球速以上に結果に影響するなにかが確実にあるわけで、スコアラーが記録し、伝えないといけないのは急速そのものよりもそちらです。
 
・ストライクゾーンかボールゾーンかは置いておいて、とにかく要求したところにどれくらい投げることができるか逆球がどれだけ少ないか、ということがすべてです。一軍の投手は、捕手が構えたところに10球中8球、二軍の投手は、10球中5球、三軍の投手は、10球中球というところでしょうか。
 
「超一流」の選手は情報を生かすことに熱心に、必ずといっていいほど無形の力を味方につけています。ずば抜けた才能を持ちながら無形の力を生かせず、「一流」「二流」で終わってしまった選手もたくさん見てきました。それは、本当に歯がゆいことです。選手たちの性行為は、スコアラーにとってのなによりのよろこびなのです。
 
 
「打者は3タイプ(二軸型、一軸型、ツイスト型)に分類する」「打てる捕手」がプロの世界で希少な理由」「難敵の癖を見つけて「国民的行事」に勝利」「チームを支える「4本の柱」が若手を育てる」「スコアラー式スカウティングのススメ」「天才から天才へと引き継がれた「音」」など。

 

なるほど。やっぱり裏方の仕事に支えられているんだね。野球ファン必読。オススメです。(・∀・)♪