「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「人間 王貞治」(阿野鉱二)

 

野球に興味を持ち始めた、昭和40年代なかば。三番 王、四番 長嶋は、三番 長島、四番 王に変わっていた。もうそろそろ長嶋は引退するんじゃないか!?の頃だったので、ONといえば、やっぱり王さんのイメージの方が強いのだ。

 

さて、この本。

「その偉大さゆえ、王貞治は多くのファンや関係者から近寄り難い存在として捉えられてきた。演歌と中華そばを好み、酒に酔っては高笑いをとばし、人のために汗水流して奔走する。25年の付き合いの中で著者が知る、王貞治の素顔」そのエッセンスを紹介しよう。

 

・実際、王さんも本当のところは、酒好きで寝相の悪い『普通のおじさん』である。

 
王さんほど礼節と恩義をわきまえる人はいない。レストランで食事をするとする。腹を満たして勘定を済ませた後、「ごちそうさま」とレジ係に言葉を投げかけるのは、半ば常識になっているだろう。しかし、厨房までわざわざ顔を出し、料理人たちに「ごちそうさま」とお礼を述べる人が果たして何人いるだろうか。王さんは必ずといっていいほど、それをやるのである。「おいしい料理を、どうもありがとう」と。
 
・(西本聖)「王さんはベンチに戻ってくると、だいたいグラブを長椅子の上に投げる。それを見て、ああ、これだと思った。試合が終わった後で王さんに、そのファースト・ミット」をいただけないでしょうか」と頼み込むとあっさり譲ってくれましたよ。サインまでしてもらうと、そのまま自分のロッカーの中に隠しました。誰かに取られちゃいけないと思ってね。それは王さんが最後の年だけ使っていたものなんです。今でも僕の宝です。
 
・王さんは巨人の松井(秀喜)に対しても、こんな感想を漏らしている。「確かに光るものはあるが、果たして俺みたいな練習ができるかな」
 
「俺が愚痴を言わない?だってそれが俺の仕事なんだもの。愚痴を言ってもしょうがないだろう?それに、しんどいと思う暇だってないよ」
 
王さんも、もう80代だもんね。ずっと長生きしてほしいなあ。王さん、大好き。オススメです。(・∀・)