「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「電車たちの「第二の人生」活躍し続ける車両とその事情」(梅原淳)

 
長寿社会となった今、人間だけではなく鉄道の世界でも同様なのだそうだ!電車たちにも「第二の人生」があるんだね。「鉄生」かあ!
 
「あの頃、毎日のように乗っていた電車は、今も働き場所を変えて元気に走り続けている。もうとっくに引退していた……と思っていたら、富士急行長野電鉄富山地方鉄道一畑電車ほか全国各地で、小田急、東急、西武などのあの懐かしい電車たちが「第二の人生」を送っている。こうした元大手民鉄で走っていた電車はどうやって譲渡されているのか人気の車両は?維持のための苦労は……?“再就職”先となった地方の民鉄と、健気に走り続ける「名車」たちの今を紹介」そのエッセンスを紹介しよう。
 
 
地方旅客鉄などではいかにも使い古された姿の車両はのんびり走っていて、それはそれで趣はあった。国鉄の、大手民鉄の「お下がり」がよく見られる光景であった。時は流れ、1990年代になろうかというころ、譲渡、譲受される車両に変革が起きる。車両の製造技術が進歩し、JR旅客会社や大手民鉄で30年程度使用されていても、外観上は特に見劣りのしない車両が出現し、こうした車両が続々と譲り渡されるようになったのだ。
 
 
・いまやかつての「中古車両」という否定的なイメージは完全に払拭された。著名なデザイナーが車両に意匠を施した後に営業運転を始める例も現れ、地方旅客鉄道のなかには「元◯◯鉄道の電車」と逆に積極的にアピールするケースすら見られる。本書では21世紀に入り、地方旅客鉄道でいわば「第二の人生」に花を咲かせている電車を取り上げ、譲渡、譲受がお個なれる理由、そしてその実態に迫るように務めた。
 
・大まかな計算によって車両というものは、平均して30年5ヶ月で寿命つまりお役御免となって廃車となる推測値が求められた。車両は年間に2000万円の利益を生み出してくれるから、9405万円の製造費を製造費を回収するまでに要する時間は、4.7年、4年8ヶ月ほどとなる。つまり5年も使えばあとは利益が出るいっぽうの存在へと変わっていく。
 
・国内の鉄道、軌道で日常的な営業運転に用いられる車両のうち、最も古い車両は箱根登山鉄道モハ1形電車103、104、106、107の4両だ。1919年(大正8)年製というので登場から1世紀が過ぎようとしている。ただし、車体や走行装置でる台車、それから機器類に至るまでほぼすべてが交換されているので1世紀ものの電車」というほど古くは見えない。
 
 

 
車体の載せ替えを行っていないといった登場当時の状態に近い車両で最も古いものは阪堺電気軌道のモ161形電車161、162164、166の4両である。1928(昭和3)年の製造とのことで、登場から90年が経過した、こちらは大変レトロな風合いをもつ車両である。
 

 
その他、「各社の名車が一堂に勢ぞろい〜富士急行の電車」「譲渡先でも地下に潜る〜長野電鉄の電車」「新車と譲渡車では足らず。従来の車両の更新も〜一畑電車の場合」「自社の車両を全国に流通させて東京急行電鉄」「波乱万丈な車両列伝」「「第二の人生」を送る電車たちのいま」など。

 

風流だね〜!レトロ車両、味があるね〜!オススメです!(・∀・)