「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「「死ぬ瞬間」と死後の生」(E・キューブラー・ロス)



タイトルがオモシロイね〜!「死ぬ瞬間」はわかるけど、「死後の生」ってなんじゃ!♪ 死んでも生き続け得るのだろうか!?

 

「延命を至上目的にしてきた医療のあり方に対する疑問――死は敗北なのか……。死の問題、終末期医療に取り組み続けた著者が語る、生きること、そして死ぬことの意味。人生を百パーセント生きるとはどういうことか、死後の生とは何か。大ベストセラーとなった『死ぬ瞬間』の著者が、少女時代、医学生時代から語る、体験、実践を経て、死を迎える患者たちの話を聞くに至るまで」そのエッセンスを紹介しよう。

 
いまの自分をつくりあげたのは、つらかった日々だということがわかるはずです。誰かがこんなことを言っていました。
 
「つらい経験をするというのは、ちょうど大きな石を洗濯機で洗うようなものだ。ばらばらに壊れて出てくるか、ぴかぴかになって出てっくるか、そのどちらかだ」
 
死期が迫っている人は一人残らず、たとえ五歳であろうと九十五歳であろうと、死が近いことを知っています。問題は「私はその人に、死が迫っていることを告げるべきだろうか」ではなく私には彼の声が聞こえるだろうか」です。
 
自分のガンや死について、ふつうの言葉で話せる末期患者は、最大の恐怖、すなわち死の恐怖をすでに乗り越えているからです。実際のところ、患者があなたを助けるのであって、その逆ではありません。本当は彼らがあなたのセラピストであり、あなたに贈り物をくれます。
 
やりたいことだけをやる、というのは本当に大切です。自分の内部からの声、自分の内的な知恵に耳をかたむけることです。なた自身のことに関する限り、あなたはほかの誰よりも賢いのですから。人生で何をすべきかを知るでしょう。そうなったら、もう時間など関係ありません。
 
この世に偶然というものはない、というのが私の信念です。
 
多くの人は恐怖のために、生きるエネルギーの90%を費やし、日常生活の選択をしています。恐怖はあなたの人生にとって最大の問題なのですもし自然な恐怖以外に何ひとつ恐怖のない生活ができれば、人生をフルに生きることができます。
 
《嫉妬》は自然な感情です。とても自然で、プラスの感情です。嫉妬するからこそ子どもは賢明に年上の子どもの真似をして、スキーやスケート、フルートや読書を覚えるのです。子どもたちの自然な嫉妬をけなすと、それはみにくい羨望や競争心に変わっていきます嫉妬を押しつぶしたりけなしたりすると、心は、つねに誰かに対して競争心を燃やすという状態から逃れられなくなります。
 
愛にはふたつの側面があります。ひとつは、手を触れ、抱きしめ、肉体的な安心感を与えることです。もうひとつの側面のほうがずっと重要な問題です。それは「ノー」と言う勇気です。自分の愛している人に向かってはっきりと「ノー」と言う勇気です。恐怖や羞恥心や罪悪感のために、子どもや自分自身に「ノー」と言えないと、子どもに障害を負わせ、その人生を奪い、自分からも人生の貴重な経験を奪うことになってしまいます。
 
逝去の知らせが来る前に、自分の気持ちを伝えたほうがいいです。これもまた、やり残した仕事ですから。
 
・ひとたび本当に知れば、人が何と言おうと、死など存在しないということがわかるはずです。
 
アウシュビッツやマイダネクの子どもたちを思い出しながら、私どもは繭と蝶という比喩を使います。あなたは蝶みたいなものです。鏡に映っているのは繭なのです。それは本当のあなたにとっての仮の住まいにすぎません。その繭が修復不能なほど損傷を受けるとあなたは死に、物理的エネルギーで出来ている繭は、象徴的に言えば、蝶を解き放つのです。死ぬ瞬間、あなたはとても美しくなりますいまのあなたよりずっと美しくなります。完璧になるのです。
 
・きっとみなさんは、ご自身が受けた贈り物をそんなにありがたいと思っていないでしょう。お風呂にはいれる、歩ける、踊れる、歌える、笑える、こういうことをありがたいと思う人はごくわずかです。ふつう、失ってはじめて、かつて持っていたものがどんなにありがたかったかがわかるものです。自分の持っているものに感謝すること、そして心からの感謝の気持ちをさまたげるものを取り除くこと、これだけです。
 
「ねえ先生。死って、私にはもう赤の他人じゃないんですよ。死ぬってことは。古い友だちに会うようなもんで、私はちっとも怖くないんです。死にかかっている患者さんの部屋に入ると、患者さんがおびえていることがよくあるんです。私はついそばに行って、さすってあげて『こわくないよ』って言ってあげずにはいられないんですよ」
 
「ジェフィの自転車の話」の話は感動的だったなー!♪