「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「ドン・キホーテだけが、なぜ強いのか?」(坂口孝則)

 
以前、「メガドン・キホーテの揚げ物売場では、ワタシの販促動画が流れていたんだよねー!♪ こんな感じでー!♪ 復活させたいなー!♪
 

さて、この本。「同業者からも亜流と思われていたドン・キホーテが、一貫して快進撃を続けているのは、なぜか?驚異的な成功をもたらした7つのポイントと「儲け」を生み出す要因を、最新の流通事情に詳しい著者が徹底解!!「安売りしても稼げる成功方程式」「圧縮陳列だけじゃない異空間演出力」「インバウンド獲得の裏にある努力と先見性」「チェーン店の常識を超えた任せる経営」…ほか、ドンキ成功の要点をシャープな筆致で説き明かす。はたしてAmazonに代表される「合理」を極限まで進める企業だけが勝つのか? それとも「非合理」を徹底し日本人のみならず外国人をも魅了するドン・キホーテが勝つのか?ドンキ大躍進の向こう側に今後の日本企業が生き残る鍵がある!」そのエッセンスを紹介しよう。
 
29期連続増収・営業増益を達成。連結ベースでは22期連続となり、驚異的な結果です。売上高1兆円まであと一歩。粗利益が低いものの、集客効果がある食品と、粗利益が高い住商品をうまくミックスするのがドンキ流です。そして、住で得た利益を食にまわし、さらに商品力を向上させる点に、ドン・キホーテの成功方程式があります。
 
・各店では、メイン通路以外は、10歩以上直進する機会がほとんどありません。お客の動線を意図的に長くしたりしているためです。(圧縮陳列トレジャーハント的な愉悦を演出する効果があります。横と、そして縦の掛け算で、無数の商品を陳列します。
 
安田隆夫創業会長は、流通業者として「価格」「商品」「時間」「快楽」の軸を持たねばならないと説いています。百貨店は、そのどれも満たしておらず、コンビニは時間を満たしているにすぎない、と。居酒屋もカラオケも飽きたけれど、ドン・キホーテに行くとなんだか時間がつぶせて楽しい」といったお客に支えられていたのもまた事実でした。買い物はアミューズメントでなければならぬ、と言い、銀ブラならぬ「ドンブラ」が強みと述べています。
 
「担当宮本頑張りました!!!」など、宮本さんって誰だろう、とは思わないまでも、とにかく、頑張ったのだなと安心できるPOPです。
 
・ドンキでは、いくつかの店舗の入り口に、水槽が飾られ、熱帯魚が悠々と泳いでいます。その違和感。なぜ、ディスカウントストアに熱帯魚が……。その理由は「いえ、これは単に会社の趣味です」といわれ、ずっっこけた記憶があります。
 
・ドンキでは、「お客」ではなく「顧客」「売り場」ではなく「買い場」と表現しているのもユニークです。あくまでもお客の立場に立ってどんな商品だったら手に取りたく成るか」を考え続ける姿勢が表れています。
 
「なぜドン・キホーテの模倣ができないのか」「思考省略しない力」「増収増益をもたらしたもの」「コンビニの限界」など。

 

やっぱりドンキは、楽しいもんね。楽しいトトコロに人は集まるもんねー!ドンキの強さが分かるね。オススメです。(・∀・)