「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「役に立たない読書」(林望)


東京、横浜に戻ってきて5日。やっぱりホッとするなあ!福岡はサイコーの街だけど、長年過ごして来た関東は、ホッとするわー。何がいいっていうと電車に乗れるってこと。そして車内で本を読むこと。これがもう25年くらいの習慣なので9ヶ月振りに戻ったのがウレシいわー!♪

 

さてこの本。「源氏物語から大藪春彦まで。「自分が読みたい本を読む」リンボウ先生初の読書論!仕事や生活に役立てたい、情報通になりたい……。最近の人は読書に実用的な価値ばかりを求め、書物をゆっくり味わうという本来の楽しみ方を忘れてはいないだろうか。本書は、そのような傾向に異を唱えるリンボウ先生が、「読書に貴賤なし」と、好奇心のままに読書を自在に楽しむ方法を惜しみなく披露。古典作品の魅力と読み方も、書誌学の専門家としての知識を交えながらわかりやすく解説」そのエッセンスを紹介しよう。

 
 
・大切なのは「読んだ本の内容について考える」ことです。読書がその人の叡智の形成に作用を及ぼすとしたら、それはたくさん読んだからではなく、本にまつわる「考える営為」のゆえである。だから考え考え読んでいくことなのです。この考える営為は、読んでいる最中のみならず、読む前にも必要です。自分はいま何が読みたいのか。自分にとっていま何が必要なのか、ということをよくよく考えてから読み始めることが大切なのです。
 
・私にとって読書は、広い意味での娯楽です。読んでいて楽しくなければ意味がないのです。そして楽しくさえあれば。なんの役に立たなくたっていいと思っています。
 
・私の周囲を見渡すと、幅広く読書をしている人ほど、面白い人が多い。専門分野には関係ないけど、これがちょっと気になるから読んでみようと、心がフリーハンドの状態にある人は総じて魅力的です。
 
『莊子』には、「無用の用」という、じつに含蓄深い言葉が出てきます。役に立たないと思わているものが、じつはたいへん重要であるという意味です。人が歩くとき、足を乗せる部分だけでなく、無用の平地があるからこそ、我々は安心して歩くことができる。一見無用な専門外の知識が、専門分野を逆照射してくれることで、知が総体として輝き、確かなものになる。これゆえに、役に立たないなと思っても、心を開いておおらかに、興味のある本をあれこれ読んでみるのがいいと思います。


日本の古本屋https://www.kosho.or.jp)」
BOOKTOWNじんぼうhttps://jimbou.info/)」

 

東京に戻ってきたから、世界一大好きな街、神保町の「古本屋街」行くかー!オススメです。(・∀・)