この本はいい。レトロを通り越してるなあー。約100年前の最新の機械やら道具
やらが紹介されている。「文明開化」というコトバがぴったりだなー!♪
「湯たんぽや階段から遊園地まで、百年前の生活や風俗習慣が今見るととても面白い。そんな街や生活の中で出会う様々なモノを博物学したエッセイ。『サライ』連載の人気街歩きエッセイ。写真資料も豊富」そのエッセンスを紹介しよう。
「自賣機」
多分これが日本で最初の自動販売機だと思われるものです。 これは明治21年の「やまと新聞」に載ってます。その名も「 東洋便利商會便利函」。脇に巻莨(まきたばこ) 販賣函とも書いてあって(番頭と小僧の慶接を要せず…) といううたい文句が時代を感じさせます。
「捕鼠(ほそ)器」(明治33年2月13日)
「車下駄」(氷スベリ沓鐵。東京絵入新聞、 明治13年1月23日)
「乳母車」
「自動階段」
「炭酸飲料」
この炭酸飲料、幕末にはもうすでに渡来していたという話もあり、 明治5年の〈炭酸水 鴎州原名セルチェル水〉とか、明治4年の〈沸騰水〉 というようなのが『明治事物起源』という本には載っています。〈 沸騰水〉というのはジンジンビアとも呼ばれ、 ラムネにことらしいのですが、 文字どおり腹の中でラムネが沸騰でもしたかのように、 いおきおい余って口や鼻からゲップが(ウッカリすると目からも) 飛び出すのが、どうも好きになれなくて。
「麦酒」 昭和初期に使用されたというキリンビールのビン
「郵便ポスト」
「明治時代の黒いポストが……」という声が耳に入ってきたので、 「オッ」と思いテレビのスイッチを入れたが、時すでに遅し。 その黒いポストのある所が、 広島県の竹原市という街だということだけは、 なんとか知り得たのが不幸中の幸。
「井戸喞筒(ポンプ)」余生を花とともに生きる井戸ポンプ。 東京都渋谷区神宮前にて
「足アブリ」
小学館の学習雑誌のマークは〈勉強マーク〉というんだそうです。 テーブルの下をよく見ていただきたい。 何か妙なものが置いております。アレは〈足アブリ〉 なんだろうか、と思って、編集部にたずねたところ、 あれは一本足のテーブルの足と土台で、 足を乗せる台という説もり、早い話が〈足アブリ〉ではなく〈 足のせ台〉だとしたって、なかなかの珍品であることは確かです。
「蝿捕器」
殺虫剤の「フマキラー」の「フマ」=「不磨」= すり減らないこと。永久になくならいこと。不朽。 不滅ーなっています。つまり「不磨殺」だとすれば、 いくら殺しても永久になくならないという、 ちょっとおかしなことになってしまうのです。
その他、「氷削機」「探見電燈」「耳かき」「呼び鈴」「靴磨き」「涼風機」「噴水」「大便用紙巻器」「人孔蓋(マンホール)」「進水戯(ウォーターシュート)」「遊園地」「人造人間」「自働自轉車」など。
やがてカセットテープレコーダーとかも、ここの載るようになるんだろうな。懐かしい。あの時代の息吹が感じられるなあ。オススメです。(^ν^)