「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「運転者 未来を変える過去からの使者」(喜多川泰)

「運転手」という言葉はあっても「運転者」とはあまり言わないよね。「運」を「転ずる」者、かあ。深いコトバだなあ!♪
 
 
報われない努力なんてない! 累計100万部 喜多川泰、渾身の感動作!中年にして歩合制の保険営業に転職し、二年目の修一。 しかし、なかなか思うように成果が上がらない日々を過ごしていた。 ある日、唐突な担当顧客の大量解約を受け、いよいよ金銭的にも精神的にも窮地に追いやられてしまう。

妻が楽しみにしていた海外旅行計画はキャンセルするしかない。 娘は不登校に陥っているうえに、今後の学費の工面も難しくなるだろう。 さらに長い間帰れていない実家で一人暮らしをしている、 母からの電話が心にのしかかる。

「……なんで俺ばっかりこんな目に合うんだよ」

思わず独り言を言ったそのとき、 ふと目の前に、タクシーが近づいてくるのに修一は気がつく。 それは乗客の「運」を「転」ずるという摩訶不思議なタクシーで――?」
 
 
 
・「私、ある日ちょっと変わったタクシーに乗って、その日から人生が変わったんです。その経験をベースに曲を作りました。『TAXI』です」
 
「ファンシーショップOkada」は、修一を学校に行かせる間だけ大繁盛して、修一が就職すると同時に一気に客足を失い、数年後、店としての歴史を終えた。雨の日だろうが雪の日だろうが、アーケードの中で歩いて数分で必要な買い物がすべてできるという夢のような環境は、雨の日だろうが、晴れの日だろうが車に乗ってちょっと離れた大型スーパーまで買い物に行かなければならない住みにくい環境へと変わってしまった。
 
「…なんで俺ばっかりこんな目に遭うんだよ」思わず独り言を言った。そのときだ。ふと目の前に、タクシーが近づいてくるのに気づいた。「御任瀬卓志」と書いてある。「おまかせタクシー」が本名?悪い冗談だ。
 
 
・(保険の仕事の極意は)「いつでもどこでも、明るく楽しくいることだ。いつでも、どんなときでもな。それだけだ。保険というのは誰の人生にとっても必要なもんだ。だからどんな人も自分の顧客になる可能性がある。でも、こっちが入ってほしいときに都合よく入ってくれる人なんていない。大事なのはどんな人でも保険に入ろうと思う瞬間があるってことだ。そのときに、『そう言えばあの人』って顔が浮かぶ奴でいることだ。だから、いつでもどんなときでも明るく楽しい奴であれでもな、いつでもどんなときでもってのが、結構簡単じゃないんだぞ
 
・「岡田さんは運がいいですか?それとも…そんな人の運を変えるのが私の仕事です。岡田さんの人生の転機となる場所に」
 
・「あそこからあなたの人生の運気はグッと変わるんですよ。いや、変わる予定だったんですよ。でも、そのチャンスを逃してしまったんですけど
 
・「大事なことですから忘れないでくださいよ。運が劇的に変わるとき、そんな場、というのが人生にはあるんですよ。それを捕まえられるアンテナがすべての人にあると思ってください。そのアンテナの感度は、上機嫌のときに最大になるんです。逆に機嫌が悪いと、アンテナは働かない。最高の運気がやってきているのに、機嫌が悪いだけでアンテナがまったく働かないから、すべての運が逃げていっちゃうんです。昨日のあなたみたいに」
 
・「運は後払いです。何もしていないのにいいことが起こったりしないんです。ポイント貯めてないのに何かもらえますか?誰もそんなこと、期待しないでしょ。でも、運となると、貯めてない人ほど期待するんですよね。運は〈いい〉か〈悪い〉で表現するものじゃないんですよ。〈使う〉〈貯める〉で表現するものなんです。どちらにしても周囲から〈運がいい〉と思われている人は、貯まったから使っただけです」
 
・「ちょっと損得から離れるといいですよ。自分が得しそうだと思ったら行動する。損しようと思ったらやめる。もっと純粋に未知のものに対して『楽しそう』『面白そう』って思ってみていいんじゃないでしょうか
 
・「運が好転するということは、別の言い方をすると、人生のターニングポイントということです。つまり、そこを起点として人生がどんどん良くなっていくのであって、そこで何かすごいことが起こるということではないんですよ。あとから考えれば『あそこが始まりだったな』と気づくだけです。だからもちろん何も起こらないわけではないんですが、何か特別なことが起こったようには感じられないんです」
 
・「報われない努力なんてないんですよ。あまりにも短い期間の努力で結果が出ることを期待し過ぎているだけです。今日頑張って明日実になるなんてどんなに早く種でも無理なことす」
 
・「いいですか、岡田さん。人生において誰のせいでこうなったと思ってるんだ』なんてセリフ。二度と使っちゃダメですよ。だってね。あえて言うとですよ、あなたのせいでそうなったんですから
 
・「収入がなくなっても、仕事がなくなって終わりなんてないです。そこからまた始めるだけです。その強さは誰にだってあります。だから心配しなくていい
 
「何が起こるかわからないが、起こることを楽しんでみよう」
 
・「(ギターは)自分の好きな音楽をやって、それを喜んでくれる人がいれば、それが多いとか少ないとか関係ないと言いますか、自分のやっていることで誰かが幸せな気分になるって最高に幸せな瞬間ですから、そういうのを積み重ねる生き方がしたいんですよ」
 
・「岡田さん、ギターって弾いたことありますか?こうなるんですよ。指先が硬くなるんです。だからギターが弾けるんですよ。これってすごいことだと思いませんか?ずっと続けていると身体がギター仕様に変わるんですよ。でもこれ、ギターだけじゃないでしょう。人間の身体って、ひとつのことをずっと続いているとそれをやるのに適した仕様に変わっていくんですよ。これってすごくないですか?」
 
・「俺ね、人間の身体は、どんな仕様にも対応できるように最初はあらゆるところが柔らかくできているんだと思うんですよ。それであることに興味を持って身体を使い始めて継続すると、それに必要な部位が成長したい、硬くなったりして、それをするのに適した身体になってくれるんです。でもその間には必ずあるものがある。そうです『痛み』です。痛みがあってようやく身体はそれをやるのにふさわしい仕様に仕上がる。柔らかいのは、何にでもなれる証で。痛みを経験して初めてスペシャリトになれる」
 
・「明日の収入も決まっていないというのは大変じゃないかという質問でしたよね。答えは『大変』」です。でもその大変さを望んで、この生活をしているんです。だから怖さはないです。だからもうしばらくは自分に試練を与えてやろうと思っています。だけどたまには楽しいことはないとね。だから、ここに来ているんです」
 
・自分の人生にとって何がプラスで何がマイナスかなんて、それが起こっているときには誰にもわかりませんよ。どんなことが起こっても、起こったことを、自分の人生におて必要だった大切な経験にしていくこと、それが〈生きる〉ってことです。長い目で見たら、報われない努力なんてありません。あまりにも短い期間の努力で結果が出ることを期待しすぎているだけです。
 
・最初から山みたいに運を貯める方法、誰かの幸せのために自分の時間を使うんです。それによって何かを得ますよね。そのときしてあげたことと、してもらったことの差が〈運〉です
 
「損はしてないですよ。それだけ運は貯まります」
 
・「もしかしたら、右肩上がりで調子が良かった頃は、運が良かったわけじゃなくて、自分じゃない人間が〈使わずに貯めておいた運〉を使わせてもらっただけなんじゃないかって」
 
・「実際、世の中は誰かが頑張る姿からもらったエネルギーの集合体なんですよ。例えば娘の頑張る姿を見て『俺も頑張らないと』って思って大変なことも乗り越えるエネルギーをもらってる。そんな大人が集まって仕事をしている。そのエネルギーがあるから、社会を動かしているんです」
 
・実際に今の自分がやった努力の成果が自分に対して現れるのは、普通の人が考えているよりずっとあとになってからです。それこそ十年とか、場合によっては百年とか……。〈今すぐ、自分だけ〉って考えすぎなんですよ。自分の人生が延々と続く命の物語のほんの一部であるってことを知らないんです。
 
いい時代に生まれたなぁ、と思えるとしたら、それはたくさんの血と汗と涙、そして努力、極論、命が費やされて作られてきたものです。〈あった〉ものではなく、命と引き換えに〈作られた〉ものなのです。それぞれの時代に生きた人が、延々と続く命の物語の一部を精一杯、自分の役割を果たすように生きてくれたから、次の世代は、前の世代よりも〈いい時代〉に生まれ育つことができるようになる、そして今あなたが、その命の物語というバトンを受け取って生きているんですよ。
 
そこにあなたが生まれ、そしてほんの百年ばかり生きて死んでいく。そのときです。あなたがその物語に登場したときよりも、少しでもたくさんの恩恵を残してこの物語を去る。つまり、あなたが生きたことで、少しプラスになる。それこそが、真のプラス思考って言えるんじゃないかと思うんです。
 
誰よりも運を貯める生き方をする。貯めた運の半分くらい使って生きる。それでも誰より得るものが多い。そんな生き方ですよ、本当のプラス思考って。僕はそう思いますね。あの人誰よりも運がいいなぁって誰からも思われる。だけど、本人にしてみたら使った運は、自分が貯めた運のほんの一部分でしかないあ。そういう生き方ってかっこいいじゃないですか。
 
あります。あなたにしかできない大きな役割が。それを今までも果たしてきたし、これからも果たしていくんです。他の人の人生と比較するのをやめて、自分の人生に集中して。
 
たった一膳のご飯でさえ宇宙のすべてが必要で、今の時代、地球上のすべての人間の営みが必要なんです。そのことがわかれば、今日、それをいただけるというのは恵まれていることだと思えませんか?そんな食事を毎日当たり前のように食べてるんですよ。
 
・「ありがとう。あんたは「運転手」というよりも、俺の人生を転じた〈運転者〉だよ」
 
・「起こった直後は『最悪』と思っても、時間が経って考えてみると『むしろよかったんじゃないか』って思えることばかりですからね、人生なんて。だから最初からむしろよかったんじゃないか』って思うと、結構いろんなことが楽しめるもんですよ」
 
今のワタシのこのタイミングでこの本に出会えたなんて。嬉しい。噛み締めて、腑に落としたい本。超オススメです。(^ν^)