昨年、話題になった猛毒「ヒアリ」。キケンな外来昆虫としてテレビなどで紹介されたよね。しばらく前はブラックバスなども話題になった。
さて、この本。それらの外来生物図鑑なのだが、よく考えて見れば日本に限らず各国とも外来生物だらけなんだよね。猫だって、日本にはもともと生存していなかったっていうしね。テレビでよく見かける生物学者の池田清彦氏は、こう語る。
・我々の身の回りにはたくさんの外来生物が存在している。日本で栽培されているほとんどの穀類や野菜類は、米も小麦も大豆もニンジンもキャベツもキュウリのすべて外来生物である。これらの外来生物が存在しなければ我々の生活は成り立たないわけだから、無闇に外来生物を悪者にするのは間違いだと私は思う。もちろん、外来生物の中には人間の健康に被害をもたらすものは、害虫になって作物(これもじつは外来生物だけどね)を食い荒らすものもいるけれども、在来の生物の中にも同じように悪さをする奴もいるわけで、この観点からも外来生物のみを悪者にするのは間違っている。
なるほど!そりゃそーだ!ヒトだって外国人やハーフやクォーターなんて数えきれないほどいるしね。いい悪いのモンダイではないしね。
特に、「高等動物も外来生物なら殺してよいか?」「地球環境が変われば外来生物が必要とされる」はナットクです。えっ!?これも外来種なの!?とビックリしながら読むとオモシロイです。オススメです。(・∀・)