「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「自分探しと楽しさについて」(森博嗣)

 

「自分探し」というコトバは、サッカーの中田英寿が言い始めたんだろうか!?へんなコトバだよね〜!♪ 海外にいけば、旅に出れば自分が見つかるというのだろうか!?(笑)

 

さてこの本。「悩み、求めること自体が、「生きるために必要なもの」を生み出すーー。あなたが探している自分に近づくために老若男女を問わず、「自分探し」を続けている人は少なくない。自分の存在は、自分にとって最も明らかなはずなのに、なぜ見つけることができないのだろうか。現実に多くの人が、自分の生き方に悩み、自分探しを続けている。
もちろん、個々人が置かれた状況はさまざまであり、万能薬は存在しない。その事実を踏まえたうえで、人気作家が、を、そっと引き出してくれる一冊」そのエッセンスを紹介しよう。

 

人間にとって一番大切なことは個人が「楽しく生きる」ことだろう。自分一人だけではなく、みんなが楽しく生きられるようになれば、社会が抱えるほとんどの問題が解消されるに違いない。悲惨な戦争も、ちょっとしたトラブルも、楽しさを奪われたり、見失ったときに生じるからだ。

 

「自分探し」というのは、奇妙な言葉だ。自分の存在は、自分にとって最も明らかなはずである。わざわざ海外旅行までしなければ、自分を探せない人がいるのだから、どうにもわからない。ようするに、じっくりと考える時間が欲しい、というだけのことかもしれない。(地球上のどこでも、考えることはできるが)

 

・簡単にいえば、自分が何を欲しがっているのかがわからない、という状態かもしれない。自分の生き方というものは、どこのショーケースにも陳列されていない。

 

幼児が最初に存在を認めるのは目に見える他者(多くの場合、母親)であり、言葉としても「僕」よりは「ママ」の方が早い。小さい子は、自分のことを「私」とは言わず、自分の名前で示す。自分を認識するのは「意識」あるいは「思考」である。自分の顔を見るのは鏡が必要で、子供にとっては、母親の顔に比べて、自分の顔は見慣れない存在である。

 

・昔の若者は、自分を高めるためのアイテムとして、自分の中に取り入れる情報量を重視した。最も簡単なのは「知識」である。自分が好きなジャンルに関して「物知り」になることで、自分を確立させようとした。「オタク」もこれと同じ形態だった。

 

人生というものは、時間が限られている。生きている時間は、そんなに長大ではない。人生70年ならば、月にすれば840ヶ月、日にすれば、わずか2万5000日である。寝ていても、気を失っていても時間は過ぎる。残りはどれだけだろう。そもそもいつ死ぬかもわからない。まだ見ぬ「楽しさ」はどれくらいだろうか。

 

・工作キットも、旅行もパックになっている。料理もレトルトになり、出来合いのものがどんどん安く、美味しくなっている。すべてが親切に準備されている時代なのだ。しかしお気づきだと思うが、重要な点を忘れている。それは、時間を掛けなければわからない「楽しさ」というものがある、ということ。もっといえば、時間をかけることでしか、本当の楽しみは味わえないのだ。

 

ニュースというのは、極めて特殊な例を日常に持ち込むシステムである。滅諦に起こらないことが毎日起こるように錯覚させ、「恐ろしい世の中になった」と強調する傾向がある。昔は、隠されていたこと、伝わってこなかった情報が、広い範囲から集められてくるだけのことだ。

 

確かに!ワタシも福岡に来てから「自分探し」をしているようだ!(笑)オススメです。(・∀・)