「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「経営者の孤独。」(土門蘭)

 

福岡に単身、やってきて3ヶ月。お取引先も来訪者も新しい友人も増えたけど、やっぱい家にかえれば孤独。この孤独感をしっかり味わおう!ということで「孤独」についての本を読んでいます。(・∀・)

 

さてこの本、分厚いっ!読み応えあるよー!「語られざる経営者の頭の中。彼らにとって、「孤独」の価値とは?「孤独って、何でしょう?」10人の経営者が究極の問いに応える」そのエッセンスを紹介しよう。

 

【「プライベートとパブリックを分けられないことに僕の孤独がある」鷗来堂・柳下恭平】
 
相談ってしないなあ。基本はひとりで考えますね。僕は、良い企画って合議制では出ないと思っているんですよ。「これ楽しいかも」とか「これやるべきかも」っていう誰か一人の強い想いがあるほうだ、大事だと思ってるんです。自分のアイデアが伝わないことに不満を感じることは、あまりないですね。
 
ダイエー中内功さんの言葉に「売上はすべてを癒す」というのがあるんですよ。それは僕もそう思っていて、とにかく売り上げと粗利を残す」ことのプライオリティーを上げるようにしているんです。売り上げを伸ばそうってなったときに、社員にはもう少し因数分解して渡しています。
 
悩み…何だろうなあ。悩みって、判断を保留している状態のような気がするんです。経営者で判断を保留したらアウトな気がするから、そもそも悩まない。悩まないようにしたい。悩んでる状態って、パフォーマンスを下げる気がするんですよ。悩みって「自分の力でどうにもできない」っていうファクトが大きいんじゃないかと思うんですよね。自分以外に要素が絡むこと。たとえば「太ってるから痩せたい」っていうのは悩みじゃないんです。カロリーのインプットかアウトプットをpコントロールすればいいだけだから。
 
悩みの要素として、自分の意思でコントロールできないってことが大きいのだとしたら、経営者はある意味一番そこから遠い存在ではあるんですよ。要は自分で決められることが多いから。もちろん「売り上げをどうしよう」とかはありますよ。でもそれも、悩むより営業部にコマンドして動いたほうがいい。解決までのスパンが長いっていうのも、進捗管理を細かく行えば解決することですし。
 
・日々意識しているのは「ポジティブシンキングには、ネガティブシミュレーション、ネガティブシンキングには、ポジティブシミュレーションを掛け合わせる」っていうこと。これはかなり大事なことで。
 
 
【「正気でいながら来ること。信用せずに信頼すること」クラシコム・青木耕平】

 
・長年やってると、時間が経つと元気が出るって自分がわかってくるもんですよ。だから辞めたいなって思いながらも、だらだら淡々と過ごすそうしていると、自分のどこかにある謎の泉から、変なやる気が湧いてくるんです。(笑)
 
・「孤独って、ずれが生じたときに感じるものなのかなって思ったんです。家族とか友人とかと、思いがすれ違ったときに感じるもの。でも青木さんは、自分と人はずれて当然だと思っているがゆえに、孤独とか寂しさを感じないのかなと…そう思いました」
 
 
【「それはあなたの中の「私」であって、本当の「私」じゃない」ウツワ・ハヤカワ五味】
 
・やっぱり端的にしんどいやって思うのは、搾取したくて経営者やってるわけじゃないのに、そう思われてしまうことですかね。勝手に「搾取する側」として仕立て上げられるのが辛い。
 
・(悩んだり嫌なことがあったりしたときに、気持ちが折れちゃうってことは)いまはないですね。これまで散々折れたんでもういいかなって。(笑)死ぬわけじゃないし。それに悔しがることと違って、落ち込むことってレバレッジかからないんですよね。だから意味がないので、落ち込まないようにしていますね。もう切っちゃう。「こんな感じか」って。
 
 
【「決して埋まらない 自分の穴から生まれるもの」CAMPFIRE・家入一真
 
・「あの……僕は、すべての人はここ(胸に手をあてて)に穴が空いてると思うんですよ。その穴にも、いろんな形や大きさがあって、その穴を埋めてくれるんじゃないか?ってものを見つけては、でも結局埋まらなかったなってときに、人は寂しくなると思うんですよね。だけど、結局何をもってしてもその穴は埋まらないんですよ。パートナーであれ、仕事であれ、酒、麻薬、宗教であれ。だからその穴を何かで埋めようとしている限りは寂しさを感じざるを得ないんですね」
 
僕は多分、自分に空いている穴のことを認識できているんだろうなって思います。そしてその穴を大事にしている。その穴からは、醜いものや人を傷つけるもの、欠点と呼ばれるものも出てくるけれど、それと同時に魅力でもあるし、大事にすべきものでもあるそういうことを、40歳にしてようやく認められるようになったっていう感じなのかな……。
 
それを見てると、僕が今死んでも、何も変わらない毎日がやってくるんだなって思うんですよ。すると、今やってることなんて無意味だなと思う反面、明日からも着実に一個ずつ積み上げていこうって気になるそんなふうに「自分ってちっぽけな人間なんだな」ってことを認識する瞬間を定期的に持つのが、僕にとっては大事なんですl慢心しないためにも。
 

【「だってしょうがない。ほかにハンドルを握る人がいないのだから。」互助交通・中澤睦雄】【「寂しさはそこにあるもの。哀しみはいつか癒えるもの。孤独は逃れられないもの。」わざわざ・平田はる香】【「誰もが心の中にふたつの金庫を持っている」クラシコム・佐藤友子】【「翔子だったら世界一の経営者になれるよ」L&Gグローバル・ビジネス・龍崎翔子】【「孤独と引き換えに、自分のアイデアを世の中へ送り出す」SCRAP・加藤隆生】【「人の道」に戻れば、暗く悩むことはない」矢代仁・矢代一】

 
佐賀県の旧高取邸、行ってみたいなあ。孤独っていいなあ。ワタシの心の穴は空きっぱなしだなあ。勇気づけられました。超オススメです。(・∀・)