この本のタイトル、深いなあ!あらためて「考える」ってどういうことなんだろう!?学校で教わらなかったよね!?(・。・)
《哲学者の名前が1人も出てこない哲学入門!》「よく考えろ」「考えることは大事」と言われるけど、「考える方法」は誰も教えてくれなかった――。「この本は皆で哲学の生まれ故郷に行ってみようという誘いである。私たちの社会はあまりに多くの問題を抱えている。だから一人一人が哲学することがどうしても必要なのだ」そのエッセンスを紹介しよう。
・私は長い間、哲学というのが、 もっとシンプルで誰にでもできるものにならないかと思っていた。 べつにいわゆる哲学の思想や問題を広く人に知ってもらいたいわけ ではない。物事をひっくり返したり、角度を変えてみたり、 あれこれ考えるのは、それじたい楽しいことだ。 きっと誰にとてそうにちがいない!という勝手な確信があった。 そうこうしているうちに「哲学対話」というものに出会って、 自分の思いが一気に現実味を帯びてきた。哲学対話というのは、 5人から20人くらいで輪になって座り、一つのテーマについて, 自由に話をしながら、いっしょに考えていくというものだ。
・そうだ、考えることは、 一人でやっても楽しいけどこうやってみんなでやれば、 もっと楽しいんだ!だったら対話の場を作ればいい! そういうけで、以来いろんなところで哲学対話を行ってきた。 大学で、学校で、コミュニティで、農村で。 多くの人は大人も子どもも楽しそうに目を輝かせ、 時に眉間にしわを寄せながらも、 とても満ち足りた表情を見せるー人が考えている姿っていいなあ 。
・分かったことがある。ここにはアメリカとか日本とか、 子どもとか大人とか、男とか女とか、そんな区別なんてない。 国籍も、年齢も、性別も、学歴も関係ない。 みんな考えることが好きなんだ。考えることって楽しいんだ! これは大きな発見だった。
・けれども、もっと多くのことが分かってきた。まず「考える」 ということがどういうことなのか、人に問い、語り、 人の話を聞くということがどういうことか、私自身、 はじめて分かった気がした。それとともに、 自分の哲学についての理解も大きく変わった。 哲学はもっとシンプルで明快なものになった。
・しかも、もっと大きな変化があった。「考える」 ということを起点として、 社会の中にあるいろんな問題が見えてきたのだ。 哲学は好きな人だけやっていればいいのだという呑気な話ではない 。もっともっとまずいことが起きている。だから今、 あえて言うのだ。「哲学は誰にとっても、いつも必要なものだ」 と。
・100歳までには哲学を始めてほしい、 あるいは100歳までやってほしい、と願っているのだ。 いつ始めても遅くはない、生れてから死ぬまで一生やってほしい、 といいたい。
・驚くべきことに、私たちが「考える」ということを学ぶ機会は、 人生においてほとんどない。家庭でも、学校でも、会社でも「 考える」という、人間にとってきわめて大切で、 誰にでも必要なことを、私たちは学ばないのである。 私たちは考えることによってはじめて自由になれる。 考えることは、 自分を縛りつけるさまざまな制約から自らを解き放つことである。 世の中のルール、家庭や学校、会社での人間関係、常識や慣習、 自分自身の思い込み、さまざまな恐れや怒り、こだうぇありから、 ほんの少しであっても距離をとることができる。 それが私たちの生に自由の余地を与える。私たちが考えるのは、 考えなければならないのは、 私たちにとってもっとも大切な自由を得るためである。
・私がいつも掲げているルール
①何を言ってもいい
①何を言ってもいい
②人の言うことに対して否定的な態度をとらない
③発言せず、ただ聞いているだけでもいい。
④お互いに問いかけるようにする、
⑤知識ではなく、自分の経験にそくして話す
⑥話がまとまらなくてもいい。
⑦意見が変わってもいい。
⑧分からなくなってもいい。
・学校では、質問なるものは、基本的に歓迎されず、 許されている質問もきわめて限られている。 問うことを学ばないところでは、考えることも学べるはずがない。 それどころか、問うことを封じ、 問わないほうがいいということを学ぶなら、結局学校では「 考えないこと」を学んでいるのだ。
・コミュニティボールの使い方である。
①ボールを持っている人だけが話す。
②発言したい人は手をあげてボールを受け取って話す
③人が話している間でも手をあげてもいい。
④他の人が手をあげても、慌てずゆっくり最後まで話せばいい。
「輪になって座る」「体で感じる哲学( 哲学は体育会系の学問である)」「対話は終わった後に始まる」「 質問ゲーム(一日のうちでいちばん好きな時間はいつですか?」
など。
なんか、最近「哲学」の本に出会うことが多いなあ。人生の後半、よりよく生きるために学んでいこう。オススメです。(・∀・)