「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「日本人はもうセックスしなくなるのかもしれない」

 


日本人はもうセックスしなくなるのかもしれない (幻冬舎単行本)


刺激的なタイトルに惹かれて読みました!……ふーん……おそらくそうかもしれないなあ……。著述家の湯山玲子氏とAV監督の二村ヒトシとの対談集。


日本に蔓延するセックスへの絶望――。「セックスは面倒くさい」の背景に何があるのか?私たちはいつから恋愛もセックスも楽しめなくなったのか――? 恋人のいる若者は減り、童貞も上昇中。結婚するのも難しければ、夫婦間でのセックスレスも当たり前になってしまった。日本においてセックスは、子どもを作る目的以外にはもう必要とされなくなったのかもしれない。自分だけの快感回路の探し方、感情の取り扱い方、不倫でパートナーを侮辱しないための方法、男女の役割を手放すことで得る快楽、オーガズムに幻想を持たず、セックスを過大評価せず、身体性を取り戻す……。性の奥深さとそのむずかしさを真摯に見つめながら、その気持ち良さをあきらめない。妥協なき刺激的対話」そのエッセンスを紹介しよう。


・(湯山)セックスに対する絶望について話したいですね。AVが会話に出てきても恥ずかしくない程度に一般的になり、セックスレス、童貞率の増加を憂いながらも、世の中全体は「セックスは、無理して自分の人生に取り入れなくてもいいんじゃないか」とあきらめの傾向にあると思う。セックスの楽しみはなくてもいい、「お勤め」ぐらいに捉えていたほうが、いろんな「間違い」がなくて安全かつ安心とされてきましたしね。


(二村)僕は、どちらかというと、みんながセックスも含めた「恋愛」に絶望しかけているというか、恋愛に伴う「面倒くささ」にお腹がいっぱいになってるんだと思います。女と男というのは理解し得ない、それぞれにとっての都合が異なるというのは昔から定説でしたが、その「理解できなさ」や「都合」を超えるような「恋愛することのメリット」もかつてはあった。そこを超えることが「大人になること」でもあった。でも今や、女側にも男側にも、そのメリットが薄くなっている。日本では、家の中にいる女、つまり「母」や「妻」や「娘」に、そもそもセックスを楽しむというイメージがない


・つまり、生身のセックスは「めんどくさーい」と。これが、今、そして今後の日本の全世代の男女の大本音なのだと思う。セックスにおける個人的な快楽哲学がすでにあるヤリチン&マン諸氏と違って、好きという感情からセックスに至りたいと思う普通の男女は、まず好き、を現実化するためのコミュニケーション時において、自分の思い通りにならない生身の他社との接触のストレスを乗り越えることが出来なくなっているのだ。他社とは、母親のように無条件で自分を愛してくれるわけでもないし、理不尽に自分を傷つけてもくる存在だからだ。


……でもやっぱりずっと恋していたいよねえ…現役でいたいよねえ(笑)オススメです。(・∀・)


 


日本人はもうセックスしなくなるのかもしれない (幻冬舎単行本)