「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「第四の消費」(三浦展)

毎週のようにタイムズのカーシェアを使っているんだけど、いやー!便利、便利!ニュービジネス大賞をあげたくなる。これによってタクシーに乗る人もマイカー持つ人も減るんじゃないかな!?明らかににかわりつつあるよね。(・∀・)

 

さてこの本。「高度成長、オイルショック、バブル、そして長引くデフレ……日本人の消費は発展段階に応じて変遷し、消費の単位も「家族」「個人」と変わっていった。次に消費が向かうのはどこか。消費社会マーケティングの第一人者が大胆に描く近未来予想」そのエッセンスを紹介しよう。

 

第三の消費社会から第四の消費社会への変化の特徴
 
1 個人志向から社会志向へ、利己主義から利他主義
2 私有主義からシェア志向へ
3 ブランド志向からシンプル・カジュアル志向へ
4 欧米志向、都会志向、自分らしさから日本志向、地方志向へ(集中から分散へ)
5 「物からサービスへ」の本格化、あるいは人の重視へ
 
・生まれたときから私有財産に囲まれて育った若い世代は、別にすべてを私有しなくてもいいじゃないかと思い始めた。いわば「消費の事業仕分け」が始まったのだ。私有じゃないとだめですか、レンタルじゃダメですか、シェアでもいいんじゃないですか」という問いかけを消費者がするようになった。
 
・彼らの仕事の仕方を見ていると、フリーランスの人同士が、協力しあい、仕事融通しあい、楽しみながら働いている。携帯電話や電子メールをフルに活用することで、同じ会社に属していない者同士でも、いくらでも頻繁なコミュニケーションができている。彼らは、マイホームやマイルームを物で満たすということに関心がないみんなでアイデアを出し合い、みんなで働き、みんなで遊んでいる。そこいは共に何かをすることそれ自体によろこびを見出す価値観がある。そういう印象から「共費」という言葉が思い浮かんだのである。「つながり」「シェア」などと相通ずる言葉である。
 
・第四の消費社会のもう一つの特徴は日本志向である。近年、海外旅行をする若者は減っているのに京都旅行をする人は増えてい熊野古道伊勢神宮なども人気がある。日本の伝統的な文化への関心が高まっているのである。「日本」というものは、それ自体が「大きな物語」である日本人にとっての最大の物語だとも言える。特に現代の若い世代にとってこそ、そうなのである。また、経済大国二位の座を中国に譲った現在、日本人は、経済大国に代わる誇りを、日本の伝統文化に求められているとも言える。ここで重要な点はエコ志向、シンプル志向は、日本志向と結びつきやすいという点である。アメリカ的の大量消費志型。
 
・第四の消費の次の第五の消費は、例えば2035年2064年だろう。その時代はどうなっているのか?それは人口増加と経済成長を前提とした20世紀型のモデルではなく、人口の減少と経済の縮小を前提としたモデルでなければならない。おそらくシェア型の社会でなければうまくいないのではないか。
 
シェアには、もう一つ、みんなが、自分ができること、余っているものを出し合う、それを必要な人たちが利用する、という面もある。

 

そうかあ。「消費」から「共費」ね。いい言葉だね〜。まさにそのど真ん中を生きてるんだね。オススメです。(・∀・)