「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「イカの心を探る 知の世界に生きる海の霊長類」(池田譲)

 
このタイトル、惹きつけられるねえ!以前、『魚は痛みを感じるか』っていう本があったけど、イカに心があるに決まってるじゃん!って思いながら読みました。(・∀・)


イカに知性はあるのか、社会はあるのか。じっとこちらを見つめるイカつぶらで大きな目。鏡に映った自分にそっと触れるイカの足……。日本人の食卓に欠かせないイカの生物学的基礎知識から、特異に発達した神経系と巨大脳まで、イカのすべてを論じる。そのユニークな行動からイカの知性の有無を問い、海の霊長類たるイカから頭足類学をあらたに提唱する。若手研究者の大胆な試み」そのエッセンスを紹介しよう。
 
 
イカ学遍歴の中でここ10年ほどぼくが強い関心を抱き続けているのが「海の霊長類たるイカの心」というテーマである。はて、霊長類?イカは霊長類のサルやチンパンジーとは似ても似つかないではないか。イカの心?心なんて高尚なものがあるのだろう。だいたいイカは下等動物ではないか。本当にイカは寿司ネタとしか認識されない対象なのだろうか。本書は、こういった広く行きわたっている大衆的な、あるいは国民的なイカ観に対して、まったく別の見方を紹介しようと試みるものである。
 
イカは情報を伝達する細胞である神経が発達し、それを統合してところの脳が大きいということ、つまりは巨大脳」の持ち主という事実だ。実際に巨大脳を反映するように、イカには学習と記憶に関する高い能力が認められている。あのイカが学習する?外見はどこから見てもツッパリ不良そのものの生徒が、実は学年トップの成績保持者であるといった衝撃とやや酷似するもしれない。まさに、イカは海の賢者ともいえる存在なのだ。

 

へえ〜!知らなかったなあ。やっぱり生き物がみんな深いトコロでつながっているよね。イカへの認識が変わる。感謝して食べなければ。オススメです。(・∀・)