「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「愛国消費 欲しいのは日本文化と日本への誇り」(三浦展)

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愛国消費 欲しいのは日本文化と日本への誇り

愛国消費 欲しいのは日本文化と日本への誇り

  • 作者:三浦展
  • 出版社/メーカー: 徳間書店
  • 発売日: 2010/12/17
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

今年は全作品読破を狙っている三浦展さん。現代のトレンドがわかるよね。統計学ってスゴいなあ!(・∀・)

 

日本人であることに誇りをもつ若者が増えている内閣府の調査によれば、77年は誇りを持っている人が70.4%だったのに対し、08年には81.7%に増加。パワスポや仏像のブームの影響からか、海外から日本に目を向ける若者が増えているのである。そのような傾向に伴い、消費動向にも変化が訪れているという。若者はなぜ日本的なものにあこがれるのか。日本社会にどのような変化が訪れているのか!?下流社会三浦展による現代日本消費論!」そのエッセンスを紹介しよう。

 
・今、「日本ブーム」とも言うべき状況がある。旅行先は京都が人気である。熊野古道も人気がある。雑誌で神社やお寺の特集が組まれると評判がよい。伊勢神宮に行く人が若い人でも増えている。その背景にある心理は「大きな物語」を求める心理であるそして日本人が最も多く共有できる物語、それは「日本」そのものである。
 
ガツガツ働いて、ガツガツ消費する人間とは、そろそろさよならしたい、という感情が、日本人に、特に若い人にあると思う。さらびにその「脱ガツガツ」の気分がエコ意識と結びついている。エコな消費、生活は、日本本来の暮らし方を思い起こさせるエコ志向の高まりが日本を好む心理と結びついている
 
「現代最新女性調査」「日本はいいなとか、日本人であることを誇りに思うのはどんなときか」の中でおいしいご飯、和食を食べられること」がダントツに一位なのは興味深い。最も日常的で最も欠かすことのできない食が日本への愛着と誇りの源泉になっている。
 
諸外国と日本の違いは、日本人が他国の料理でも一流品にしてしまうことだ。日本人が作ることで「世界中の食べ物」がより美味しくなるパティシエコンテスト、ソムリエコンクールで優勝など。日本人の味覚の素晴らしさや、芸術的な料理創作の伝統への誇りを感じさせる。
 
「日本」という「大きな物語」を求める心理は、どうやら1990年代に広がったらしい。Jリーグ(93年)最初のワールドカップ出場(98年)野茂英雄の大リーグ挑戦95年)といういことが起こった時期。スポーツを通じた愛国心がマスメディアによって毎日のように昂揚させられ始めた時期なのである。
 
日本を好む、日本を好む、日本の伝統的な生活、文化を好むということが、後ろ向きの、昔を懐かしむだけのものではなく、将来の日本にとって、かつ世界にとっても大きな課題であるエコ志向と結び付くという点が、とても重要なのである。つまり現代における日本志向は未来志向的な考え方と一致するのである。
 
やっぱり我が祖国、日本っていいよね〜最高だよね〜愛国主義者(笑)にオススメです!(・∀・)

 

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愛国消費 欲しいのは日本文化と日本への誇り

愛国消費 欲しいのは日本文化と日本への誇り

  • 作者:三浦展
  • 出版社/メーカー: 徳間書店
  • 発売日: 2010/12/17
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)