「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「闇に消えた怪人 グリコ・森永事件の真相」(一橋文哉)

毎週、毎週、次々と新しい事件が起きて、どんどん上書きされて、忘れ去られてしまいそうだ。でもこの名称は忘れることができない。「グリコ・森永事件」その真相に迫った本があると聞いて読みました。(・∀・)

 

 「平成12年2月13日、最終時効成立!江崎グリコ社長誘拐事件に端を発した、一連のグリコ・森永事件。発生から16年、ついに最後の時効がやってきた。捜査線上に浮かんでは消えていった、元警察官、韓国コネクション…、そしてキツネ目の男。かい人21面相」の正体は?完全犯罪への道のりは?文庫化にあたり「時効に捧ぐ」を新たに収録。大幅加筆、新事実満載の増補決定版」そのエッセンスを紹介しよう。

 

・あるベテラン捜査員。「公安の連中は、グリコ・森永事件を解決しようなんて、これっぽっちも考えていなかったんだ。左翼や右翼、暴力団といった自分たちの捜査対象を徹底的に調べるために、かい人21面相』検挙という大義名分と、堂々と多額の予算を請求でき、刑事たちを大量動員できる広域捜査体制を利用したに過ぎない」
 
そこまで言い切れるかどうかは別にして、結果的にグリコ・森永事件の捜査が。日本の“地下水脈”を暴くことにかなりの時間を費やし、次第に事件の本筋から外れていってしまった感は否めないだろう。しかし、私ははっきり言って、重要な情報を上層部が独占し、現場の捜査員たちの個性や能力を無視して、まるで将棋のコマのように動かした公安当局的な操作手法こそ間違いだった、と思っている。その意味では(江崎社長誘拐事件の時効が成立した)平成6年3月21日は公安警察の命日」と言えるだろう。

 

 おそらく歴史の中に、真犯人が明らかになっていながら、さまざまな理由で闇に葬り去られているケースってあるんだろうな。令和の時代は、それらのゴマカシが効かないようになっている気がする。明らかになるような気がする。あの時代を思い出す。オススメです。(・∀・)