「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「ものは言いよう」(ヨシタケシンスケ)

ワタシが天才と評価している絵本作家のひとり、ヨシタケシンスケさん。その発想と表現力とイラスト、笑えるよね〜!♪ この本は、まさにメイキング・オブ・ヨシタケシンスケともいえる本!♪


「2019年ニューヨーク・タイムズ最優秀絵本賞、アメリカの老舗書評誌Kirkus Reviewsの「The Best Books of 2019」など、数々の絵本賞を受賞している大人気絵本作家、ヨシタケシンスケ。その絵本創作の秘密がすべて詰まったインタビュー&イラスト集。

ヨシタケシンスケのしくみ」「ヨシタケシンスケができるまで」「ヨシタケシンスケの1日」などのユニークなイラスト解説や、絵本のネタ帳、アトリエ、本棚、お気に入りの本などの写真も満載。月刊MOEの特集記事に大幅加筆修正をして単行本化。初めての“絵本作家ヨシタケシンスケ完全読本"」そのエッセンスを紹介しよう。
 
 
僕は、絵本作家になろうと思ったことがなかったんです。できると思ってなかったので。イラストレーターの仕事をしていて、編集者の方から絵本のオファーをいただいたのが、最初のきっかけですね。自分で絵本をつくって売り込んだりはしていないんです。
 
・1冊目の絵本でいろいろ教えてもらって、自分なりの方法があるんだなとわかったのと、いざ1冊できてみると、やっていて楽しかった。絵本で自分なりのアプローチみたいなものができるんじゃないかな、というやんわりした手ごたえがあったので「次も出していいよ」というい話につながり、絵本作家という肩書きもつけさせてもらえましたけど、結果的に絵本作家にならせてもらったような感じですね。
 
『絵本とは』『子どもとは』という難しいことを考えずに済んだのは大きいですね。僕の場合は、まずはお題が必要だったお題の形で投げてくれたことが、自分が絵本作家になれた一番の理由ですね。
 
自分の持っている棒で「何かを打ち返すことができる」と気づくまでにずいぶん時間がかかりましたし、「ボール以外のものを打ってもかまわない」と気づくのには、さらに時間がかかりました。
 
『りんごかもしれない』で一番うれしかったのは、友人に『描いていて楽しかったでしょう』と言ってもらえたことです。すごく伝わった感があったというか。「そんなんだよ、これ、楽しかったんだよ」と、つくるときに自分が面白がっているかどうかがクオリティに直結す、それが経験できたのはすごく大きい気がしますね。こういうのがうけるんでしょう、売れてるんでしょう」でつくるのではなくて、自分が子どもの頃好きだった本の要素を全部入れて、嫌いだった本の要素をとにかく入れない。僕のそんな探り探りのつくり方が、ある程度間違っていなかったということがわかったので、同じような感覚でつくってもいいんだよと言ってもらえた気がしましたね。
 
五味太郎」「長新太」「ヨシタケシンスケって棚に並ぶんですよ。それってすごいと思って。絵本という薄い硬い板の形になった瞬間に、なにも知らない人にとってはまったく同じ土俵に上がる、その平等さ加減、同じものになる感覚がすごく新鮮でうれしくて、誇らしかったのを覚えています。

 

いいなあ!ワタシも子どもの頃の「マンガ家になる」夢から、ひょっとしたら絵本作家への道を歩いていくかもしれない!?(笑)オススメです。(・∀・)