酒場のギター弾き 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「ツチヤの貧格」(土屋賢二)

最近、夢中で読んでいるツチヤ教授の本。世の中にこんなオモシロイ本があるとはおもわなかった!さっそく今年は全作品読破を狙っています。オモシロすぎる〜〜!♪(・∀・)
 
 
この本を手に取っている人は幸運である。世界に目を向ければ、何十億人という人がこの本を手に取れないでいるのだ――。ユーモアエッセイの数々。読めば品位と勇気が湧いてくる!週刊文春長寿連載「ツチヤの口車」シリーズ第4弾」そのエッセンスを紹介しよう。
 
 
わたしの妻をご推薦申し上げます。妻は無駄なことが嫌いです。夫が遅く帰宅してもいちいち「どこへ行っていたのか」と聞きませんから、わずらわしい思いをすることはありません。聞かれては困るようなときだけ「どこへ行っていたのか」と聞きますから、することに無駄はありません。はんは食べますが、三度で十分です。散歩などの運動は必要はありません。夜吠えることもありません。形式ばったことが嫌いですので、妻に「ご機嫌いかがですか」「ご自愛をお祈りします」と挨拶するのは不要です。正義感も強く、茶店などでコーヒーの量が少ないなど不満なときは、泣き寝入りする必要はありません妻がすぐに店員を叱ってくれます。
 
・同僚の松本教授(俗名)が嘆いた。娘が口をきいてくれない」彼の娘さんは才色兼備のほまれが高く、その上、松本氏と話したがらないことからも分かるように、人間を見る目がある
 
・驚く人もいるだろうが、わたしはトランペッターとしてかなり高く評価されている残念ながら、そういう事実を知る者は、わたしを含め、一人もいない。先日、奇跡がおきた。トランペットをもらったのだ。拝藤さんがわざわざ作ってくれたのだ。拝藤さんの名前はトランポリン関係者には知らない人もいるだろうが、トランペット関係者なら知らない人はいない。トランペット作りの名人と言われている人なのだ。
 
・ことの重大さが分かり、心臓が止まりそうになる。自分を呪った。責任感が強すぎるから心臓が止まりそうになるのだ。わたしは責任感が強いのに約束を忘れる損なタイプなのだ。
 
夏休みに宿題を課すのは、毎日規則正しく勉強する習慣をつけさせるためだったのだろうが、結果的には、ほとんどの家で、毎日規則正しく親が「宿題をやれ」と口うるさく言う習慣を身につけ、子どもは毎日規則正しく罪悪感を抱きながらサボる習慣を身につけただけだ。
 
・夏休みの宿題の中でとくに苦手だったのは自由研究だった。当時、多くの研究課題に取り組んでいた。メンコやビー玉の勝ち方、忍者になる方法、演歌の歌い方、自分をかっこよく見せる方法などを熱心に研究していた。だが、こういう研究は自由研究とは認められないのだ。「自由」研究なのに、実際は不自由なのだ。
 
・わたしの文章を読んでも、心血を注いで書いた文章だと分かる人はほとんどいない。これは、心血を注いだように見せない技術がわたしにあるからかもしれないが、もっと大きい理由は、心血を注いでいないからであろう。
 
・教師というものは話上手でなくてはならない。話の分かりにくい教師は、不器用な歯医者のようなものだ。あるいは肉が苦手なライオンのようなものだだが嘆かわしいことに、教師なのに話が分かりにくい者がいる。嘆かわしいことにわたしもその一人だ。
 
・形あるものはすべて壊れる(とくにわたしは壊れやすい)。ただ一つの例外は、気に入らない食器である。気に入ったうつわはすぐに割れるが、気に入らないうつわは、割れてほしいと思って乱暴に扱ってもわれることがない。
 
つまらない本を読んでいると眠くなるが、著者みずから書いている最中に眠くなるのだから、わたしの文章のつまらなさは並みではない。
 
・わたしはもともと運に恵まれず「悲運」とも言えるところを、血のにじむような努力で悲運になるのを食い止め、中の下程度の不運」に抑えている。

 

いいねえ。この言い回し。表現力。参考になるなあー!オススメです。(・∀・)