酒場のギター弾き 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「燃えた、打った、走った!」(長嶋茂雄)

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ワタシが子どもの頃、長嶋茂雄は、ピークを過ぎ、いつ引退するのか、と毎年言われていた。三番長嶋、四番王、の時代だった。そして昭和49年、あの引退セレモニーには驚いた、泣いた。この本はその直後に出版された本。表紙の写真がカッコ良すぎるね〜!(・∀・)

 

二十世紀最大のスーパー・スター、「ミスター・ジャイアンツ」長嶋茂雄は一九七四年のあの日、何を感じ、どう闘ったのか。その愛すべき人柄をあますところなく伝える自叙伝。暗夜の殺人ノック、電撃結婚、好敵手王貞治のことなど興味深いエピソード満載。1974(昭和49)年11月刊行の待望の復刊。現役時代の写真多数収録」そのエッセンスを紹介しよう。
 
・実は、3年前からひそかに引退を考えていた。この年、昭和46年のシーズン初めに同期の杉浦の引退試合があった。スギは14年間もがんばり続けた。この時点でのぼくの終身打率は三割一分五厘。これは川上監督が持つ三割一分二厘の日本記録を上まわる数字だった。もちろん与那嶺(要)さんの三割一分一厘、中西の三割七厘もリードしていた。
 

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しかし、チームが六連覇したその夜、ぼくはつくづく考えた。終身打率そのものには、プロ野球の選手にとってたしかに価値があるが、.315というたった三つの数字にこだわることは、長嶋茂雄自身にとっていいのかどうか。そのことだった。いま、現役をやめるのは簡単である。プロの世界でさんざん揉みしだかれながら、これまで一度も逃げないで立ち向かってきた。ぼくという男は、それしかできない男だった。終身打率にこだわって“逃げをうつ”のか。やっぱりオレは、グラウンドで倒れるまでうやるぞ……。終身打率などさがったっていい、バットマンとしての限界を、自分の体でとことん試してみるのも、ぼくらしくていいじゃないか。
 
・川上監督に「長嶋バットマンとしてあと一年やるというけど、キミはもう三割は打てんぞ」「……」「いいか。いまのキミと同じ道を歩いてきたオレにはよくわかる。もう三割は打てん。ムリだな。いまの腰を引く打ち方じゃ、三割はムリだ。いまからじゃ、もう直らん。だから長嶋、悪いことはいわん。いまが引きぎわだぞ。どうもがいても、キミに三割は打てん
 
このときほど厳しいことをいわれたのは、これが初めてだった。ぼくは自分の肩が小刻みにふるえているのがわかった。よし、打ってやる!とぼくは誓った。あれだけいわれて引っ込んでいたら、男じゃない。どうしても打たなくてはならない。
 

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アガる、ということを知らないのだ。オープン戦であっても、一打席一打席がぼくには待ち遠しくてならなかったスタンドの反応がうれしかった。
 
・ぼくは打席で構えたとき、相手が投げてくるボールの白い表面ではなく、そのなかに包み込まれているコルクのシンの真ん真ん中をいつもねらった。生きた打球を打つには、この“真ん中の真ん中”とつねに撃ち抜くつもりでなければむずかしい
 
ひとつのことに夢中でのめりこんで、バカになる。わき目もふらずにそのことだけに集中するー。それをやるのは素直な心” “純な心”がなくてはダメ。妙なハッタリや手練手管を弄しても、その場は通用するかもしれませんが、決して長続きはしないものだ。素直にはいっていったときが、やはり一番力もでるし、結果もいい。
 
・ディキシー・コーチ。自分のできないことを何度も繰り返してやるのが、ほんとうの練習。やさしいタマを打って自己満足するのは、練習じゃなくて遊びというんだ」
 

北野武長嶋さんが入団してからプロ野球が様変わりしたものね。まず野球ファンは当時は守備は休憩時間として捉えてて、まともに観もしなかった。それが長嶋さんがサードに現れて変わったの。広岡達朗さんが守るショートにゴロが来るでしょ。普通に広岡さんが捕って投げればアウトのところを、横からパーッと飛びついてアウトにしちゃうわけ。見る方は「ファインプレーだ!」と大騒ぎだよ。そうなるとサード長嶋を観たくって、ファンが皆、守備にも注目してさ。ファンに好きな四字熟語を色紙に求められて長嶋茂雄と書いた長嶋さん。名前だけで意味を成す、不世出の野球スターあと思う。野球が庶民を熱狂させた時代の「生きた証」なんだ」

 

いいなあ〜!文体とか字体が昭和49年そのもの!あの時代の匂いを感じる。やっぱり長嶋さんさんはいいなあ!スーパースターだなあ!野球ファン必読っ!オススメです。(・∀・)

 

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