ワタシは映画もドラマもほとんど観ないので、この本が映画化されているとは知らなかった……。(゚A゚;) そおかあ……志村けんが演じるはずだったんだね〜……。
「無職の娘とダメな父。ふたりに奇跡が舞い降りた! 39歳独身の歩は突然会社を辞めるが、折しも趣味は映画とギャンブルという父が倒れ、しかも多額の借金が発覚した。ある日、父が雑誌「映友」に歩の文章を投稿したのをきっかけに歩は編集部に採用され、ひょんなことから父の映画ブログをスタートさせることになった。〈ゴウ〉のハンドルネームで父が書くコラムは思いがけず好評を博し、借金とギャンブル依存から抜け出せそうになるが、ある時〈ローズ・バッド〉を名乗る覗の人物に反論されて……。 〝映画の神様〟が壊れかけた家族を救う、奇跡の物語」そのエッセンスを紹介しよう。
・観るたびに思う。映画は旅なのだと。幕開けとともに、 一瞬にして観るものを別世界へ連れ出してしまう。 名画とはそういうものではないか。そして、 エンドロールは旅の終着駅。訪れた先々を、 出逢った人々を懐かしむ追走の場所だ。だから長くなっていい。 それだけじっくりと、思い出に浸れるのだから。 最後の一文が消え去ったとき、旅の余韻を損なわないように、 劇場内の明かりはできるだけやわらかく、 さりげなく点るのがいい。座席も通路も、適度な高さと角度。 ドアや幕は、落ち着いたデザインで、劇場内のすべてが、 帰ってきた旅人をあたたかく迎え入れるように。
・映画はその臨場感こそが、「娯楽」 を追求した人類がようやく獲得した至宝だからだ。 映画館は一級の美術館であると同時に、舞台、音楽堂、 心躍る祭りへの現場でもあるのだ。この世に映画がある限り、 人々は映画館へ出かけていくだろう。家族と、友人と、恋人と…… ひとり涙したいときには、ひとりぼっちで。人間の普遍的な感情、 笑いや涙、恐怖や驚きが映画館にはある。 ありとあらゆる人生がある。人間が人間である限り、 決して映画館が滅びることはない。 たまらなく心躍るひとときを求めて、 人はきっと映画館に出かけていくのだ。
・名画は、大輪の花火である。それを仕掛ける川辺がいま、 失われつつあることに私は惜しむ。
・追伸。私の人生最良の映画。それは、 君が人生最良だと思っている。あの映画だ。
「キネマの神様」と「ローズ・バッド」まるで「ニュー・シネマ・パラダイス」みたいだね。……観たことないけど……!?(笑)オススメです。(・∀・)