いや〜この本もオモシロイっ!今年のベスト10に入るね〜!テレビじゃぜったいに言えない。この本も刺激的だったね〜!
コロナ禍で文庫版は増補。「人は「本能」のせいで、「事実」を正しく判断することができない!?この残酷な知識社会を生き抜くためには、「本能」の壁を乗り越えて「事実(ファクト)」に目を向けなければならない。年金問題の本質は?教育無償化は正しい?人気作家・橘玲が、複雑で残酷な現代社会のタブーに次々とメスを入れる。人々の目を曇らせる「本能」の向こう側にある「事実(ファクト)」にたどり着くための必読書」そのエッセンスを紹介しよう。
・「買い占めは控えてください」と政府がいくら「お願い」 してもなんの効果もないのです。行列するひとの多くは「強欲」 ではなく「マスクがないと死んでしまう」 という強い不安に駆られているのですから。
・日本の組織の特徴は「ゼネラリストを養成する」 との名目で専門性を軽視し、 結果として素人ばかりを生み出してきたことです。 政府や厚労省の大混乱の背景が見えてきます。恐ろしいことに、 新型コロナをめぐる一連の出来事は「 すべて素人が思いつきでやっている」 と考えるとすっきり理解できるのです。
・なぜこんなおかしなことになるかというと、緊急事態なのに、「 お願い」しかできない法律だからです。
・多目的トイレを使うかどうかは別として、 男はみんな性依存症なのです(いわないだけで)。
・ひきこもりは「怒り」と「恐怖」 が表裏一体となって身動きできないまま硬直してしまう状態のこと です。「恐怖」というのは働いていない、 すなわちお金がないことで行きていけないという生存への不安です 。「怒り」というのは自責の念であり、 そんな状態に追い込んだ家族への憎悪であり、 社会から排除された恨みです。 この得体のしれない怒りはとてつもなく大きく、上山和樹さんは「 激怒」と表現しています。ひきこもりは、 一見おとなしくしているように見えても、頭のなかは「激怒」 に圧倒されています。 親の世話にならなければ生きていけないにもかかわらず「 自分をみじめな境遇に追いやった」親を憎んでいるという、 どこにも出口のない関係がうかがわれます。
・行動遺伝学などの知見によれば、子どもの人格(キャラ) は遺伝と(子ども時代の)問立ち関係で決まり、 親が影響を及ばせることはわずかしかありません。
・海外の研究ですが、タバコの箱に(喫煙で汚れた肺など) おどろおどろしい写真を載せると、 喫煙者は不安を抑えるためによりタバコを吸いたくなるのです。「 喫煙は医療費を削減する」というのが定説となっています。
【恋愛やビジネスに成功するカンタンな方法】
・初対面のひとには温かい飲み物を出したほうがいい。
・交渉の際は、 やわらなか感触のソファに座らせると相手の態度が柔軟になる
・相手より物理的に高い位置に座ると、交渉が有利になる。
・相手と冷静に話し合いたいときは距離を取り、 感情に訴えたいときは身体を寄せる。
・プレゼンの資料は重いものを用意する。ひとは重い本を持つと、 それを重要だと感じる。
・赤は不安や恐怖を高める。試験問題を赤で書いたり、 受験番号を赤で印刷しただけで成績が下がる。
・その一方で、赤は注目を引く。 スポーツではユニフォームが赤のチームが有利だし、 赤い服の女性や赤いネクタイの男性はモテる。
・健康増進のため、 マクドナルドがヘルシーなサラダをメニューに加えたところ( 健康に悪い)ビッグマックの売り上げが驚異的に伸びました。 消費者は、サラダを注文したことで、 ビッグマックの高カロリーが帳消しになると誤解しただけではあり ません。メニューにヘルシーなサラダがあると知っただけでも、 目標を達成したような満足感を覚え、 いそいそとビッグマックを注文したのです。だとすれば、 文科省のいじめ調査も逆効果になる可能性があります。 学校でものすごい数のいじめが行われていることが判明したら、 それを知った子どもが、みんなやっているのだから、 自分もいじめていいと思うかもしれないのです。
その他、「女児虐待事件でメディアがぜったいにいわないこと」「小4女児虐待事件で、やはりメディアがぜったにいわないこと」「「バカ」「死ね」に表現の自由はあるのか」「親は子どもの性癖を自由にしつけられるのか」「死刑はほんとうに「極刑」なのか」「死刑制度は存続するが執行しないという選択」「カトリックはなぜペドフィリア(児童性愛者)に侵されるのか」「ネットを徘徊する「正義依存症」のひとたち」「「男女を平等に扱わないこと」は差別なのか」「「差別」とは証拠によって合理的な説明ができないこと」「女は男より競争が得意?」「ゴマをすればするほど得をする」「子どもをほめるとダメになる」「「いじめ防止対策」をすればいじめが増える?」「きれいごとがうさんくさいのには理由がある(道徳は貯金のようなもので、増えたり減ったりする)」「子どものときにすぐにマシュマロを食べてしまったら」「日本の政治家・官僚の国際感覚は大丈夫なのか」「不倫騒動を見れば、少子高齢化の理由がよくわかる」「日本人の5人に1人しか文章を正しく理解できない」「「偏差値60」を平均とする社会」など。
いやいや〜、目からウロコだ〜!このことが分かると世の中の出来事が腑に落ちる。超オススメです。(・∀・)