渋谷スクランブルを歩いていて、本屋の陳列で、ふっと目に入ったのがこの本。「世界一受けたい授業」によく出ている歴史の河合敦先生だっ!タイトルにまっさきに引き付けられましたっ!(・∀・)
「歴史の授業は原始・古代から現代へと学んでいくが、現代との関係が分かりづらく歴史を身近に感じられないのが難点だ。そこで有効なのが「逆から学ぶ」方法である。現在から過去へと時系列をさかのぼり、推理小説を読むように「なぜ?」「どうして?」と因果関係を紐解いていけば、日本史のあらすじは一気に頭に入る!受験生にも、大人の学び直しにも効果的な一冊!!」そのエッセンスを紹介しよう。
・歴史の授業は、 かならず古いほうから新しい時代へと時系列に沿って学んでいく。 しかしそれだと、歴史を身近に感じることはできないし、 現代とどう関係しているかよくわからない。 そこでおすすめしたいのが、 さかのぼって学んでいくという方法だ。自分の子供時代、 両親の時代、祖父母の時代というように、 逆さから日本史を理解していくのである。 物事には必ず原因がある。その原因を探りながら、 歴史を学んでいってもらいたいものである。
・有名な大化の改新の原因は、じつは意外なところにある。 隣の中国で数百年ぶりに唐という強大な統一国家が誕生したのが原 因なのだ。唐は、 朝鮮の高句麗や百済を滅ぼすなど膨張政策をとった。「 このままでは大和政権も危うい」 という危機感が一部の人びとに共有され「 日本も唐と同じ皇帝を中心とした律令(法治) 国家を早急につくって対抗するしかない」 という認識が高まったのである。当時の大和政権では、 天皇家より蘇我氏のほうが力を持っていた。 だから中大兄皇子と中臣鎌足は、 これを滅ぼして皇族に実権を取り戻し、大化の改新と呼ばれる政治改革を進めたのである。このように「 なぜ」「どうして」を突き詰めていくことで、 歴史をより深く理解できるようになるのだ。しかも、 こうして知った原因自体にも、 やはりまた原因になるものが存在するのである。
→なぜ日本は、中国と、泥沼化する全面戦争を始めたのか?
→なぜ日本は、中国を侵略して満州国を作ったのか!?
→ 国民の多くが拡大路線をとる軍部を支持したから
→なぜ国民の多くは軍部を支持するようになったのか?
→ 経済を好転させられない政党政治に失望したから
→なぜ日本で、政党政治がおこなわれるようになったのか?
コレはわかりやすいっ!歴史の教科書の副読本にしたいね。オススメです!(・∀・)