毎日、雨が続いてるよね〜!よく「在庫」なくならないよね〜!(笑)こんなときは読書だよね〜!(・∀・)
「気鋭の作家二人が短歌に挑戦!第152回直木賞を受賞した小説家・西加奈子と文筆家のせきしろが、常識はずれの短歌道に挑戦! 個性的なゲスト達にお題を出してもらい、そのお題にちなんだ歌を詠んだ記録」そのエッセンスを紹介しよう。
・久しぶり初めましてと重なってあたしわらうよわらうよみてて 西加奈子
・片想いしている時間はムダなのか考えている間にも テレビの落語家はとしをとる
・高井戸、笹塚、中野が東京 猫と住んだん中野だけ、嘘 西加奈子
・「わたくしあなたを卒業します」はは、入学させた覚えはないぜ 西加奈子
・誕生日や記念日も全部覚えている 耳にお経を書き忘れる せきしろ
・美しいボタンをつけてほしいのよ 白髪さえない私の股に 西加奈子
・あなたのすきな歌手は わたしのいとこのかれしのともだちのいもうと 西加奈子
・桜の花踏めば砕けて溶けていき 靴底から染み入り 手のひらを見る せきしろ
・妹がほしいのと呟いた祖母 桜たくさんめしあがってね 西加奈子
・そういうわけであなたのラッキー短歌は 啄木が母ちゃん背負うやつです せきしろ
・こうやってキミの頭を撫でている この手は二回不法投棄した せきしろ
・ダイエット、メイク、ガードル、ピンヒール あと三年で 土方が死ぬ 西加奈子
・傘なしで走る佐川のドライバー見ながら躊躇せず傘を買った せきしろ
・好きではなかったアイドルが死亡した日 知らずに自殺しあとおいと言われる せきしろ
・ご予約の電話かけたら「かあさん?」 って聞こえて切った日曜七時 西加奈子
・「東京に本当の姿はないではどこに?はい、智恵子さん!」「 福島!!」で正解 せきしろ
・耳にあてる貝ガラをさがしまわる 調度良いのがないからやめる せきしろ
・お隣のサラリーマンがのぞいてる うとうと気持ちいページを閉じねば 光浦靖子
・落ちていたのは婦人用手袋 無理によけたら膝を痛めた せきしろ
・いらっしゃい!太った?元気?腹減った?寅の娘が笑う食堂 西加奈子
・受信 送信 受信 送信 受信 受信 無視 受信 無視 送信 せきしろ
・老人は薬を飲むものんだと泣かないものだと思っていた せきしろ
・携帯の電源を切る人生の始まり ずっと圏外で行け 西加奈子
・夢の中の弟は幼いまま 雪が降っても 雪が降っても せきしろ
・空港へ次訪れるその時は身内の誰か死んだ日だろう せきしろ
・雨降って地固まらず雨降って泥 雨降って泥々、雨 西加奈子
・喧嘩しているがご飯は作ってある 柚子胡椒まで用意してある せきしろ
・キミのためだけに作った言い訳でただの言い訳ではなく特別! せきしろ
・まだいたい?それとも帰る? どちらにもうなずく子供どちらも本気 西加奈子
・何回もきき返すのは悪いから一か八かで頷き肯定 せきしろ
・自転車のベルを鳴らされすぐ避ける まだ鳴らしてる そういう人か せきしろ
・こういう時泣かない方がモテるのかそれとも逆か5秒で答えて せきしろ
・頑張って目標に近づく努力してないときの方がモテてた 西加奈子
短い五七五七七の中にいろんなドラマとストーリーが見え隠れする。いいなあ!ワタシも作ってみようかなあ。オススメです。(・∀・)