「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「こころのごちそう あなたの隣のいい話(遊タイム出版編集部編)

 
「事実は小説よりも奇なり」っていうけど、この本はまさにそれだね。(・∀・)
 
ごく普通の人間が、ごく普通の毎日をおくっている中で出会ったエピソード。ほっとしたり、せつなくなったり、笑ったり、さびしくなったり、そんな誰かのエピソードが詰まった1冊」そのエッセンスを紹介しよう。
 
 
「マイ・アメリカン・マザー」
 
大学三年の夏、アメリカ短期留学、はじめての海外。私が見たアメリカは、家も車も食べ物も人間も、そして人間の心も大きな大きな国だったちっぽけなことでクヨクヨしたり、ウジウジ悩んでいた自分が、すごく小さくも感じた。自分中心でわがままだった私が、この大きな国の人々に接することによって、大切なことにもたくさん気づかされた。それまで見えなかったもの、見ようとしていなかったものが見えてくるような気がした。
 
しかし充実した日々はあっという間に過ぎ去ってしまう。帰国の日が迫ってくるにつて、「帰りたくない」という気持ちはつのるばかり。せめてものお礼にと、帰国前夜。手作りの日本料理でお礼のパーティを開き、私からファミリーへの精一杯の感謝を伝えた。その時“おばさん”が。私に小さな箱に入ったプレゼントと、手紙を手渡してうれた。手紙の内容は、私との思い出からはじまえり、次のように綴られていた。
「遠い国から一人で外国に来るには勇気が必要だったでしょう。あなたのおかげで楽しい毎日でした。いつでもこの家に帰ってきなさい。あなたは私の日本の娘です」
 
リボンのついた箱を開けると、私の名前を刻んだ家の鍵が入っていた。家族の一員になれば。そう思ったら涙が止まらなかった。“おばさん”は、いつの間にか大切な私の“ママ”になっていた。もう一人の母ともう一つの家が、私にはできた。
 
 
その他、「水玉頭巾ちゃん」「信頼は国境を超えて」「箱根駅伝5区の試走」「あなたの夢かなえませんか(ファッションデザイナー)」「朝の通勤バス」「Yちゃんがくれたもの(場面緘黙)」「スターサファイア」「一枚の切手から」「わが家の家計簿(保健婦」「やさしい引き出し」「息子の長い一日(万引き)」「東京ラプソディ(真空管ラジオ)」「亜紀ちゃんの笑顔」「私の入院生活」「セールスマンの必死(犬にセールス)」「生徒の背中(おんぶと結婚式スピーチ)」「伯母の生涯」など。
 
すぐに読めるっていいよね。星新一ショートショートの実話版みたいだね。オススメです。(・∀・)♪