「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

SPECIAL〜『2021年小野塚テル 番付表・書籍編 』

2021年も大晦日。今年は、なんといっても「コロナ」で入院、死の淵をさまよい、今年は11ヶ月しかなかったような気がする。(笑)後半は「酒場のギター弾き」として「流し」も復活し、たくさん、お世話になりました。ありがとうございました。\(^o^)/

さて、毎年恒例の今年の「小野塚テル 番付表・書籍編」を発表しまーす。今年も良い本、たくさん読みましたよー!このブログも通算5437日を迎えました。来年2022年はさらなる成果の予感がします!よろしくお願い申し上げます。良いお年をお迎えください!(^◇^)

 

横綱「京味物語」(野地秩嘉)

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今年、読んだ本の中でナンバーワンが出たっ!!!これはスゴイっ!!!魂に響く。日本料理の最高峰というのはこういう世界なのだ!!!「小野塚くんよ、今度『京味』に連れていくからな」ということを、ある方から何度か言われたことがあるが、結局それは叶わぬ夢となった。
 
「過ぎてようやく気づく。京味は、味だけでなく、店の佇まい、気遣い、動き、会話、香り、リズム、気配、すべてが日本の文化そのものだった」――阿川佐和子氏推薦! 17年にわたる取材で伝説の日本料理店「京味」料理長・西健一郎の門外不出の流儀を描き切った、唯一にして最高のノンフィクション!これぞ日本人の魂。当代きっての天才料理人は、いかにして調理場に立ち、客をもてなし、生涯を閉じたのか。秘伝のレシピも掲載!

【大関】「始祖鳥記」(飯嶋和一)

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感動だね〜!一週間くらいかけてじっくり読みました。冒頭、とっつきにくかったり、塩の歴史のところは読み返したりしながら読みました。
 
空前の災厄続きに、人心が絶望に打ちひしがれた暗黒の天明期、大空を飛ぶことに己のすべてを賭けた男がいた。発表当時、朝日・読売・毎日・共同通信週刊文春など、マスコミの大絶賛を浴びた傑作中の傑作、待望の文庫化!」という評は決して大げさではなかった!!!

【関脇】「沢村忠に真空を飛ばせた男 昭和のプロモーター・野口修 評伝」(細田昌志)

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いや〜すごい!すごいわー!一週間かかってじっくり読みました。。550ページ、3,000円を超える本だけど、途中で止まらなくなりましたー!あの時代、ワタシが大好きだったキックボクシングの沢村忠を世に生み出した、えっ?五木ひろしも!?知らなかった!野口修明治大学の大先輩じゃないかー!こんな裏があったなんて!!!
 
若槻礼次郎暗殺未遂に関与したプロボクサーを父に持ち、多様な人脈の中で育った野口。彼はタイのムエタイ「キックボクシング」として日本に持ち込み、沢村忠を擁して一大ブームを巻き起こす。さらに、まだ無名だった五木ひろし日本レコード大賞歌手に育てあげた――。伝説の興行師の足跡と共に刻まれた、壮大な昭和裏面史を描く!」

【小結】「奇跡の人 The Miracle Worker」(原田マハ)

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いや〜〜感動したっ!!!途中から読むページが止まらなくて一気に読んでしまった……。日本版ヘレン・ケラーサリヴァン先生の物語だけど、こっちの方が感動する。おそらく!(・∀・)

 

盲目で、耳が聞こえず、口も利けない少女が弘前の旧家にいるという。明治二十年、教育係として招かれた去場安は、その少女、介良れんに出会った。大きな苦難を背負った少女と、人間の可能性を信じて彼女の教育に献身する女教師。ふたりの長い闘いがはじまった――。著者、渾身の感動傑作!」

 

【前頭筆頭】「残酷すぎる成功法則 9割まちがえる「その常識」を科学する」(エリック・バーカー・橘玲)

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出たー!出ました〜!500ページを超える本だけど一気に読み進めています!

言ってはいけない橘玲が太鼓判!「この本が厚いのにはワケがある。成功理論の新しいスタンダードと言っていいだろう」世の中のありとあらゆる「成功ルール」を検証した全米ベストセラー。あなたがこのままではダメになる理由とこれからうまくいく方法、ぜんぶ最新の証拠(エビデンス)をつけて教えます」フセンだらけになってしまった!

【前頭二】「「黄金のバンタム」を破った男」(百田尚樹)

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いや〜感動したっ!!!ボクシングってスゴイわー!ほとんどがワタシが生まれる前の時代のこと。ファイティング原田ってこんなにスゴいボクサーだとは知らなかった。ゴメンナサイ……。日本人の誇りだね〜!(・∀・)
 
打たれても打たれても前に出る男は、こんなにも美しい――。敗戦から十余年、十九歳で世界王座についたファイティング原田。三年後、史上最強と言われていた「黄金のバンタム」 エデル・ジョフレを破り、日本人初の二階級制覇。だが 時代の寵児となった原田の前に、世界の強豪が立ちはだかる。一九六〇年代、日本人を熱狂させた男の戦いを描きつつ、昭和の“熱"を見事再現した傑作ノンフィクション。

 

【前頭三】「一瞬の夏(上)(下)」(沢木耕太郎)

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いや〜!いい本に出会いました。アリスの名曲「チャンピオン」のモデルとなったカシアス内藤のドラマ。沢木耕太郎「クレイになれなかった男」のモデル。モハメド・アリの本名がカシアス・クレイだからね。(・∀・)


「強打をうたわれた元東洋ミドル級王者カシアス内藤。当時駆けだしのルポライターだった“私"は、彼の選手生命の無残な終りを見た。その彼が、四年ぶりに再起する。再び栄光を夢みる元チャンピオン、手を貸す老トレーナー、見守る若きカメラマン、そしてプロモーターとして関わる“私"。一度は挫折した悲運のボクサーのカムバックに、男たちは夢を託し、人生を賭けた。偶然によって出会ったいくつかの情熱が、一つの目的に向かって疾走する。東洋タイトル戦の実現に奔走する“私"。だが、生活のためにはトレーニングを犠牲にしなければならないボクサー、対立する老トレーナー。絶望と亀裂を乗り越えて、最後に彼らの見たものは……。一つの夢をともにした男たちの情熱と苦闘のドラマを“私ノンフィクション"の手法で描く第一回新田次郎文学賞受賞作

【前頭四】「人間はなぜ歌を歌うのか? 人類の進化における「うた」の起源 」(ジョーゼフ・ジョルダーニア)

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さてまたまた素晴らしい本を読みましたよー!!!(・∀・) 「酒場のギター弾き」のワタシ、なぜ歌が好きなのか、なぜ歌わなければらないのか、その答えがここにあるっ!!
   
人間はなぜ歌うのか?――音楽とは、人類の進化の過程で、私たちににいったい何をもたらしてくれたのでしょうか。かのチャールズ・ダーウィンは、音楽を「人間の通常の生活に直接の役には立っていない」と評しましたが、そうであれば、私たちはなぜこれほど音楽を、とりわけ「歌」を愛するのでしょうか。 本書は、その単純な疑問から出発した、しかし実にユニークで広大な「人類の進化」について語る本。
 

【前頭五】「バイエルの謎 日本文化になったピアノ教則本」(安田寛)

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ワタシはピアノは弾けないけど、バイエルという名前は知っている。ところがバイエルは日本でしか有名ではないという。えっ!Σ(・∀・;) 近年は、バイエルの評価が下がり、実在すらしなったのでは!?という説まであるのだという。

 

「ミドミドミソミド……。誰もが知る初級ピアノ教則本として、明治以来100年以上、日本人の音楽教育の基礎を担った「バイエル」。でも、その作者の経歴はなぜか誰も知らない。疑問に感じた著者はチェルニー偽名説、ペンネーム説など通説を再検討する一方、各国のオリジナル初版を手がかりに、そのルーツを探す旅に出たが。そして出会った驚きの新事実とは?魅惑の音楽紀行が始まる!

【前頭六】「フェルメールになれなかった男 20世紀最大の贋作事件」(フランク・ウイン)

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いや〜この本は、スゴイわー!こんなことってあるのー!!!20世紀最大の贋作事件があったなんて知ってたー!?嘘か真か!?((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
 
 
秀れた才能を持ち、将来を嘱望された画家は、なぜ贋作作りに手を染めることになったのか。第二次大戦終結直後のオランダで、ナチの元帥ゲーリング所蔵のフェルメールの絵画」に端を発して明らかとなった一大スキャンダル事件に取材。高名な鑑定家や資産家たちをもまんまと欺いた世紀の贋作事件を通して、美術界の欲望と闇を照らし出し、名画に翻弄される人々の姿を描き出した渾身作」

【前頭七】「女ともだち 靜代に捧ぐ」(早川義夫)

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「酒場のギター弾き」「流し」として数々の歌を聞き、歌っているワタシ。たまに「いちばん好きな曲は何かですか?」「いちばん好きなミュージシャンは誰ですか?」と訊かれるが「おそらくみんな知らないですよ」というのだが、それが、早川義夫だ。伝説のバンド・ジャックスのリーダー。23歳で音楽業界から引退をして、23年後に復帰。彼の音楽観、言葉、メロディーは共感を通り越して「そーそー!」と頷いてしまう。まさにワタシと一致しているのだ。彼の恋のハナシっていいなあ。こんなこと歌っていいんだ。歌詞にして、本にしていいんだ。こんなふうに歌が生まれるのだ。そうだ、そうだよ。ワタシもそうだもん。
 
さてこの本。待ってましたよー!最新刊!「ある日から、音楽活動も執筆も全てやめた。妻の病気が判明したから。早川義夫が妻に贈る鎮魂エッセイ」

 

【前頭八】「冬の運動会」(向田邦子)

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全作品読破を狙っている向田邦子さん。この本、タイトルは聞いたことあったけど傑作だね〜!誰も思い当たる節があるんじゃないかー!ワタシだけかなー!?(笑)
 
 
高校時代の万引事件のためエリート家庭から落ちこぼれた菊男は、ガード下の靴修理店の老夫婦のもとに入りびたっていた。そんなある日、ふとしたきっかけから、菊男は謹厳な祖父や、一流ビジネスマンの父のもうひとつの姿を知ってしまう。人間の本質と家族のあり方を追求して話題を呼んだ名作ドラマの小説化」
 

【前頭九】「30歳高卒タクシードライバーがゼロから英語をマスターした方法」(中山哲成)


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いや〜この本はスゴイなあ!勇気づけられるなあ!タイトルどおりだよ!!スゴイよー!!!(・∀・)

 

「タクシー乗務員の中山哲成氏は、英語の接客を競い合う英語おもてなしコンテスト』の最優秀賞受賞者。さらにプロの通訳者や有名予備校の講師らが参加する国内最高峰の英語スピーキングコンテスト「ICEE 2018」では、決勝トーナメ ント進出の大活躍。英語力が限りなくゼロで、留学経験はおろか大学受験の経験すらない高卒のタクシー乗務員、「英語を自由に話すこと」を目標に試行錯誤し、四年間で英語がペラペラ話せるようになった英語学習法のすべてを大公開!」

 

 【前頭十】「焼餃子」(蜂須賀敬明)

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図書館にずっと前に予約していて、忘れていて、やっと届いたのがこの本。「餃子のガイドブック」だと思ったら、小説だった!(笑)

 

国民的グルメ「餃子」はどうやって生まれたのか!?その起源が、いま明らかになる。首相暗殺に失敗した陸軍中尉のグンゾー朝鮮半島にひん死の状態で流され、焼餃子を食べて生き長らえた。未体験の幸福感と美味――この究極の食べ物を世に広めるのが新たな使命だと気づいたグンゾーは旅に出る。マンドゥ、蒸餃子、ボーズなど様々な餃子に中国大陸で出会い、仲間も増えていく」

【前頭十一】「心を開かせる技術 AV女優から元赤軍派議長まで」(本橋信宏)

https://lp6ac4.hatenablog.com/entry/2021/01/19/000000

 

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昨年から夢中で読んでいる本橋信宏氏。村西とおる監督の「全裸監督」は良かったねー!まさか映像化されるとは!!!(笑)

 
人見知りで口べた、まともに異性と話せなかった著者が、アンダーグラウンドの世界に潜り込んで、いつのまにかインタビューしたAV女優、風俗嬢は800人!どんな大物、悪党、美女、強面も著者には、なぜ心を開いてしまうのか。その秘密は長年にわたって工夫を重ねてきたしゃべりの技術にある。多くの具体的な例をあげて、誰にでも応用できる形ですべて公開。難攻不落な相手の口説き方、論争の仕方、秘密の聞き出し方など、今までどんな本にも書かれてなかった超インタビュー術

 

【前頭十二】「親指はなぜ太いのか 直立二足歩行の起源に迫る」(島泰三)

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最近、遅ればせながらハマっている、NHKチコちゃんに叱られる。その中で「親指が太いのはなぜ?」という問いがあったけど、その答えが、ナント!!!「石を握りしめるため」。これには驚いたっ!!!(@_@)!!!

 

一本だけ離れて生えている太くて短い親指、ガラスさえ噛み砕くほど堅い歯。人類の手と口は、他の霊長類に例のない特異なものである。霊長類の調査を長年続けてきた著者は、サルの口と手の形、移動方法は、その主食によって決定されることを解明し、「口と手連合仮説」と名づけた。なぜアイアイの中指は細長いのか、なぜチンパンジーは拳固で歩くのか、そして人類は何を食べ、なぜ立ちあがったのか。スリリングな知の冒険が始まる」

【前頭十三】「昭和恋々 あのころ、こんな暮らしがあった」(山本夏彦 久世光彦)

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ワタシは昭和39年生まれ。子どもの頃の昭和40年代には、まだ舗装されていない道路が多かった。雨が降ると水たまりが出来たし、コンビニもなく、正月三が日はすべてのお店が閉まっていた。少年マガジンが130円。駄菓子屋には5円のクッピーラムネやマルカワのフーセンガムが売られていた。小田急線の栢山から小田原まで往復きっぷで子どもは30円だった。それが50年前。懐かしいなあ!
 
さてこの本。「世の中の変化の速度が速くなった今、「十年ひと昔」という言葉ももはや廃れてしまったのだろうか。年号が昭和から平成へと変わって丸十年が過ぎた。改めて振り返ってみると、生活のなかで昭和を感じさせるものがだんだんと消え去っていることに気が付くはずだ。作家の山本夏彦氏と、演出家・作家の久世光彦氏が、エッセイで昭和の暮らしをよみがえらせた。すべての章にタイトルに合うように「あのころ」の写真が添えられており、それが昭和への郷愁をいっそうかき立てる。

 

【前頭十四】「黒地の絵 傑作短篇集(二)」(松本清張)

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巨匠・松本清張センセイのことをつづったみうらじゅんさんの「清張地獄八景」を読んで、まだよんでいない数々の名作がある!ということに気付いちゃいましたっ!(・∀・)清張センセイの、全作品を読まねばっ!「2019年で松本清張生誕110年!清張は「短編」も面白い。絶対お薦め、圧巻の「傑作短編集第二弾」。

【前頭十五】「アシモフの雑学コレクション」(星新一 編訳)

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星新一といえばショートショートの大家。アイザック・アシモフといえばSF小説の大家。黒後家蜘蛛の会はおもしろかったね〜!

そのアシモフのネタのもととも言えるのがこの本。どのページから読んでもオモシロイ。おもわず人にしゃべりたくなっちゃう!

 

地球のことから、動物、歴史、文学、人の死に様まで、アシモフ星新一が厳選して、驚きの世界にあなたを誘う不思議な事実の数々
 

【次点】「日本習合論」(内田樹)

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いや〜いいわ、この本。内田樹センセイ、いいわー〜共感するわー!!!なんとなくワタシが考えていたことを、明確に言葉にしてくれたわー!!!

 

「外来のものと土着のものが共生するとき、もっとも日本人の創造性が発揮される。どうして神仏習合という雑種文化は消えたのか?共同体、民主主義、農業、宗教、働き方…その問題点と可能性を「習合」的に看破した、傑作書き下ろし」。