「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「駅路 傑作短篇集(六)」(松本清張)

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松本清張作品を全部読もうという途方もない計画がスタートしました。まだ10冊にも満たないがいつたどり着くのだろう。名作短編「駅路」という作品を読みたくて読んだこの本。いいなあ深いなあ……時代を超えて描かれている人間の性があるなあ。やっぱり男のトラブルって、お金と女だよね〜!(・∀・)

 

「平凡な永い人生を歩き、終点に近い駅路に到着した時、耐え忍んだ人生からこの辺で解放してもらいたいと願い、停年後の人生を愛人と過ごそうとして失踪した男の悲しい終末を描く「駅路」邪馬台国の謎を追究する郷土史家を描きながら、“邪馬台国論争"に関する著者の独創的見解を織り込んだ力作「陸行水行」。他に「ある小官僚の抹殺」「万葉翡翠など全10編」そのエッセンスを紹介しよう。
 
「白い闇」…疾走した夫を探す妻。帯同するのはその妻を密かに愛する従兄弟。そして十和田湖の闇のナゾとは?
 
「捜査圏外の条件」妻を失くした男が復習のために7年後に起こした完全犯罪とは!?
 
「巻頭句の女」…俳句雑誌の巻頭を占めた女性俳人の行方とは?
 
「駅路」…平凡な永い人生を歩き、終点に近い駅路に到着した時、耐え忍んだ人生からこのへんで解放してもらいたいと願い、停年後の人生の愛人と過ごそうとして失踪した男の悲しい結末とは
 
ゴーガンには絵があった。しかし、小塚さんには絵の代わりに好きな女性がいた。ところがだね、君。ぼくはどうだ。何も無い。何も無くても残りの人生を忍耐していくより仕方がない。我慢のしつづけさね」
 
「誤差」…死後硬直の判定は医師によって違う。真犯人とは!?
 
「万葉翡翠」…
「沼名川の底なる玉
求めて得し玉かも
拾ひて得し玉かも
惜しき君が 老ゆらく惜しも」
万葉集 巻13-3247 作者未詳)

奈川村 (新潟県東頸城郡)

「陸行水行」邪馬台国の謎を追求する郷土史家に関する著者の独創的見解を織り込んだ力作

 

その他、「ある小官僚の抹殺」「薄化粧の男」など。まさか「万葉翡翠」で松之山が出てくるとは!!!今度新潟に帰るときに文庫本で持って車内で読もう。何度も読み返したいなあ。オススメです。(・∀・)

 

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