この本は、いいわ。一気に読んでしまったっ!!!ワタシの音楽の原点ともいうべき自時代のミュージシャンの知られざるエピソードがたっぷりっ!!!この手の文章を書かせたら富澤一誠さんの左に出る人はたくさんいるよね。(笑)右に出るものはいないよね。(・∀・)
「1960年代から始まったフォークとニューミュージックの時代。「あの時代を作ったアーティストたちと共に生きてきた」と語る著者が、彼らとどう出会い、時代がどう動いていったのかを熱く語る」そのエッセンスを紹介しよう。
・期待の新人、荒井由実の出現によって「新感覚派」 ミュージックなるニュー・ジャンルの音楽が確立した。 結論として「新感覚派」ミュージックとは、タッチトーク・ ミュージックのことをさすのだ。すなわち、 自分の言いたいことを、 言葉でなんどもなんども繰り返していうのではなく、ただ「 ヨーッ!」 と肩を手でたたくことによって自分の気持が相手に伝わってしまう 、という世界のことだ。
・「自分の作品には、私、絶対の自信を持っているの。だから、 私が結婚して名前が変わっても、 作品自体や私のモノの見方はとてもユニークだから、 ずっと残っていく。過去に書いた作品でも、いつでも勝負できる。 そんな気がしていたから、 荒井由実時代にも思い切ってピリオドが打てたのよ」
・「私が目指しているのはね、 人とはちょっと違うカッコいい生き方をしていると思っている人た ちの一歩先を行くことかな。音楽だけじゃなくって、 生き方すべてをひっくるめてね。で、 彼らのライフスタイルをくすぐって、ちょっと変えちゃう。 これから起こり得るあらゆる風俗とか流行の一歩先。 そんな位置に自分を置き続けるってこと。 それが私であることなんだと思う」
・ユーミンはみゆきのコンサートのパンフレットに寄せた文章
「みゆきさんの曲は、私がせっかく乾かした洗濯物を、 またじとーっと湿らせてしあうこぬか雨のようだ(中略)。でも、 そうやって、 私たちはこれからも一緒に日本の布地に風合いを出していきましょ うね」
「「反体制の英雄」岡林信康の挫折」「「若者の英雄」 吉田拓郎のタブー破り」「「甘くせつない」井上陽水の罠」「 かぐや姫が見せた優しさ」「さだまさしが歌う「無常」」「 アリス、それぞれの闘志」「松山千春が見せた「田舎者」の意地」 「「お坊ちゃん」だった小田和正の気迫」「「影」 と言われた中島みゆきの真実」など。
やっぱりこの頃の音楽がイチバン響くよね〜!久しぶりに70年代、80年代前半の歌を聴きたくなりました。オススメです。(・∀・)