「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「バナナの丸かじり 41」(東海林さだお)

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バナナの丸かじり (丸かじりシリーズ41)

バナナの丸かじり (丸かじりシリーズ41)

 

 さあ、このブログで何度も紹介している東海林さだおさんの「丸かじり」シリーズ

この最新刊を読み、全41冊完全制覇しました〜!♪\(^o^)/♪ やっったー!

 

抱腹絶倒の東海林ワールド、シリーズ第41弾!超長寿連載「あれも食いたいこれも食いたい」最新刊。そのエッセンスを紹介しましょう。


「バナナの皮ははたして滑るのか」


果物はみな丸いということ。リンゴ、桃、梨、柿、メロン、オレンジ、ブドウ、ミカン、プルーン、桜んぼ、イチゴ、西瓜、ことごとく丸い。そうか、果物ってみんな丸いんだ。ここで突然、バナナです。突然バナナが出てきて「………………!」と、なったんじゃないですか。

果物ナイフ?要りません。切る必要ありません。上から順々にパクパクです。芯?ありません。だからリンゴみたいに「芯のとこカット」の必要ありません。種?ありません。そういう厄介な部分は全部身内で処理して、ただひたすら世の為、人の為に尽くしているいい奴なんです。サラリーマンだったらすぐ出世。と思っていると、人は見かけによらぬもの。これが、あなた、とんでもなく悪い奴。極悪人。身のほうは確かにいい奴なんだが皮のほうがとてつもなく悪い奴。こともあろうに、人を滑って転ばせる。


「桃はお姫様」


ぼく、桃のファンなんです。こんなこと告白するの、きょうが初めて。ちょっと恥ずかしいけど、カミングアウトしちゃった。だって可愛いんだもん。きょうのぼくは桃のせいでちょっとヘンになってるかもしれない。だって、だってだって、なんて言い方してるんだもの。桃っていう名前も好き。「も」と「も」。「も」しか言わない。「も」しか言わないのだが、もう一回「も」と言うと、たちまち「もも」になるところに桃の機知を感じてステキ。いま気がついたんだけど「も」って言うとき、言う前に、いったん口を閉じなきゃならないってこと、知ってた?


「ポテチ」の愉快



「ポテチ!」きっぱりしているところがいい。語感もいいし響きもいい。「トチップス」の中の「チ」だけを採用し、あとは全部無視して悪びれないところもいい。食べ物には省略語が多い。ポテチ関連でいくと、ポテチのほかにポテサラがある。フライドポテト。全部で7文字。「フラポテ」どうもしっくりこない。コンビニも最初のころは「コンビ」とか「深夜スーパー」とか呼んでたらしい。そのうち、きっぱり「コンビニ」となり、すっかり定着した。英断であった。芸能人の名前もしばしば省略される。古くは嵐寛寿郎を略してアラカン伴淳三郎を略してバンジュン。森繁久彌を略してモリシゲ。姓を言っただけ。省略の仕方はまさにいいかげん。



その他、「グミをグミれば」「オイルサーディンの恐怖」「種の話が話の種」「許せ、おから」「雨の降る日はトコロ天」「水分を小まめに」「鰻重っておいしんだよねー!」「嫌いは嫌い、好きは好き」「オリンピックも金目でしょ」「ナメるな、アイス最中」「リンゴの煩悩」「焼き鳥で悩む人生」「駅弁は縮んでいるのか」「悲運!油揚げ」「銀杏君臨す」「肉の日所感」「ラップの慚愧(ざんき)」など。

 

次は、東海林さんの全作品の読破ですっ!オススメです!(・∀・)♪

 

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バナナの丸かじり (丸かじりシリーズ41)

バナナの丸かじり (丸かじりシリーズ41)