酒場のギター弾き 小野塚テルの『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「煩悩短編小説」(せきしろ バッファロー吾郎A)

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煩悩短編小説

煩悩短編小説

 

 

いや〜このシリーズいいわー!せきしろって天才的な表現力だね〜! 嫉妬しちゃうわー!♪(・∀・)

 

「貪、瞋願、痴、慢、疑、見……など、衆生の心身を煩わし悩ませる煩悩に、二人の男が立ち向かった!去年ルノアールでやピース・又吉直樹氏との共著『カキフライが無いなら来なかった』などで、その才能を遺憾なく発揮しているせきしろと、お笑い芸人・バッファロー吾郎(木村明浩から、この本の発売を機に改名予定)が、108字×108編のショートショートに挑んだ。泣くもよし、笑うもよし、真顔で読むもよし、「108」の大宇宙を目撃せよ!」そのエッセンスを紹介しよう。

 

「自転車」せきしろ
 
誰かの歩みが止まった。伝染するかのように皆歩みを止めた。急いでいた車も時間通りを心掛けていたバスも止まった。時が止まったかのように。すべては自転車のペダルに片足をかけて乗ろうとして手間取っているおばさんのせいである。
 
「森の病院」バッファロー吾郎
 
私には木と会話が出来る力がある。だからその力を使って、“木のお医者さん”になろうと決めた。病で苦しんでいる木に優しく触れると木が私に話しかけてくれる。「すいません、ジェネリック医薬品を使ってください」私はそっと手を離した。
 
「影」せきしろ
 
夏の容赦ない強い日差し。照らされたものが鮮明な輪郭を持ち、くっきりとした影を作る、樹木も建物も人間も、そして梅宮辰夫の人形も影を作っている。その日陰で猫が休む。猫にとっては梅宮辰夫の人形の影でも墓石の影でも関係ない。
 
「お祭り」せきしろ
 
これはストロング金剛だな。こっちは丹古母鬼馬二その隣は亜仁丸・レスリーか。下の列は大木凡人城みちるこれは誰……そうだ、大念寺誠だ。この露天、たけし城関連のお面しか売って無いぞ!すみません、石倉三郎はありますか?
 
 
夏服。前の席の女子のブラジャーが透けている。よく見るとブラの紐が捻じれている。もしも紐の幅を二等分するようにハサミで切るとどうなるか。ブラジャーは二つに分かれずに、さらに大きなブラジャーになる。メビウスの輪と同じだ。
 
「木造」せきしろ
 
三匹の子豚がいた。それぞれが家を作ることになった。一番目の子豚は藁で家を作った。二番目の子豚は木で作った、木造住宅は湿度を調節してくれ、結露の発生も防いでくれる。断熱効果もある。何と言ってもぬくもりと安らぎがある。
 
「閉店」せきしろ
 
流行っていない店のシャッターの貼り紙があった。案の定、閉店の貼り紙だった。紙にはマジックで門構えの感じが幾つか書かれており、乱暴に消した跡があって、横に「へいてん」とひらがなで書いてあった。潰れても仕方がない気がした。
 
「宇宙飛行」バッファロー吾郎
 
三ヶ月の宇宙ステーション滞在で女性乗組員と恋に落ちた。地球に戻ったら結婚しようと約束したが、いざ地球で会ってみたらあんまり可愛くない。所詮、宇宙もスキー場もそう変わらないんだなというのが私の宇宙の感想です。
 
「小さくなる力」
 
僕は体が小さくなる力を身につけた。その力を使い、タンポポの種に掴まって旅に出る。種は風に乗り、気持ち良さげにどこまでも飛んで行く。ゆっくりと着地したそこは有名な暴力団の事務所のベランダ。もうすぐ体は元に戻ってしまう。
 
「親友」「中華料理」「写経」「アンコール」「脱線」「錯覚」「迷子」「箸」「恋?愛?」「紙吹雪」「再現ドラマ」「○✕」「雲」「ムード」「現役最後のF1レース」「灰皿」「名探偵」など。

 

これなら、ワタシにも書けそうだなあ!オススメです。(・∀・)

 

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煩悩短編小説

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