またまた読みました。「ホリイのずんずん調査」そんなこと調べてどーするの?(笑)
「ホリイのゆるーく調査。そんなこと調べてどうするの。ずんずん調査の堀井憲一郎が出版業界の謎に挑む誰も驚かない驚異の調査」そのエッセンスを紹介しよう。
・ゆるーく調査の本だ。綴じ方は堅くしておいたが、 内容なゆるめにしてある。本などに関する、きわめてゆるやかでのびやかで、すめやかで、ほややかな調査が並んでいる。 ほわっと調べて、ふにゅっと書いているだけなので、できればほろろんな気持ちでおだやかに読んでいただきたい。あまり、 目をつり上げ、肩をいからせ、イカを語らせ、タコにも語らせ、酢味噌もつけずに読んでいただくようなものではない( 酢味噌はイカにつけましょう)。いやしかし、 こんな本にまえがきっていりますかね。
「ハヤカワ文庫と講談社文庫のすきまに住めるのは何か」
いろんな文庫本を並べると不揃いである。でこぼこしている。 でこがあれば、ぼこがいる。ポコがいるならペコがいる。光あるところに影がある。つまり、文庫本には身長差があるのだ。 おいらは、どうも不揃えなものは気になってしまう。
「いろんな文庫本をハダカにしてみた」
人は生まれてくるときは、みな、裸である。 そしてまた文庫本も生まれてくるときは、みな、ハダカであった。 いまでこそ文明的なカバーなどというものをまとってはいるが、文庫本は本来、ハダカだったのである。 いまは違う。すべての文庫はカバーで覆われ、 すべての道はローマに通じなくなった。 すべての道はいまは東京外環道につながっているらしい。 1960年代。 まだ岩波文庫と新潮文庫と角川文庫しかなかったようにおもう。 創元推理文庫もあったのかなあ。そのころ、 書店に置かれている文庫はみなハダカだった。 ときに帯を巻いている子もいたが、 悪代官にもぎとられたりしたのか、 帯も巻いていない文庫も多かった。そこで、 文庫のカバーをすべて外して、その真の姿を眺めることにした。 カバーを剥がした文庫の本来の姿では、どれがいいか、 を選んでみた。
「タイトルと印象の違う小説を読んでみる」
チルチルミチル作の『青い鳥』は、主人公のメーテルとリンクが、 青い鳥を探しに出かけるが、あらあら、 家に帰ったら青い鳥がいたじゃん、なんだよ、 位置情報発信機能をつけとけばよかったという作品で、 その鋭さでノーベル文学賞を取りました。いや、 しかし人間の記憶なんて曖昧なおので、 あらためて読むと全然違っていて、 読み返すとまったく読んだ覚えのないシーンが次々と出てきた。 まったく記憶がございません。
「文庫本は何冊積んだら倒れるか」「 川端さんの文庫解説を奮発したのはだれか」「 50年前のSFベスト10を途中まで読む」「『吾輩は猫である』を注だけで読む!」「 ノーベル文学賞作家をどれくらい読んだか」「 本屋大賞受賞作は100グラムいくらか」
「ジャンバルジャンはどれぐらい出てこないか」など。
くだらないね〜。「くだらない」は最大の褒め言葉っ!オススメです。(・∀・)