「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「文庫本は何冊積んだら倒れるか ホリイのゆるーく調査」(堀井憲一郎)

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文庫本は何冊積んだら倒れるか

文庫本は何冊積んだら倒れるか

  • 作者:堀井 憲一郎
  • 発売日: 2019/09/25
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 
またまた読みました。ホリイのずんずん調査そんなこと調べてどーするの?(笑)
 
「ホリイのゆるーく調査。そんなこと調べてどうするの。ずんずん調査の堀井憲一郎が出版業界の謎に挑む誰も驚かない驚異の調査」そのエッセンスを紹介しよう。
 
ゆるーく調査の本だ。綴じ方は堅くしておいたが、内容なゆるめにしてある。本などに関する、きわめてゆるやかでのびやかで、すめやかで、ほややかな調査が並んでいる。ほわっと調べて、ふにゅっと書いているだけなので、できればほろろんな気持ちでおだやかに読んでいただきたい。あまり、目をつり上げ、肩をいからせ、イカを語らせ、タコにも語らせ、酢味噌もつけずに読んでいただくようなものではない(酢味噌はイカにつけましょう)。いやしかし、こんな本にまえがきっていりますかね。
 
 
「ハヤカワ文庫と講談社文庫のすきまに住めるのは何か」
 
いろんな文庫本を並べると不揃いである。でこぼこしている。でこがあれば、ぼこがいる。ポコがいるならペコがいる。光あるところに影がある。つまり、文庫本には身長差があるのだ。おいらは、どうも不揃えなものは気になってしまう。
つい揃えたくなる。さて、文庫の身長を測ってみたところ、低いのは岩波や講談社高いのはハヤカワ文庫だと判明いたしました。
講談社は14センチ8ミリとちょっと。ハヤカワ文庫は15センチ7ミリ半くらい。9ミリほどの差がある。かなり大きいよ。
 
 
「いろんな文庫本をハダカにしてみた」
 
人は生まれてくるときは、みな、裸である。そしてまた文庫本も生まれてくるときは、みな、ハダカであった。いまでこそ文明的なカバーなどというものをまとってはいるが、文庫本は本来、ハダカだったのである。いまは違う。すべての文庫はカバーで覆われ、すべての道はローマに通じなくなった。すべての道はいまは東京外環道につながっているらしい1960年代。まだ岩波文庫新潮文庫と角川文庫しかなかったようにおもう。創元推理文庫もあったのかなあ。そのころ、書店に置かれている文庫はみなハダカだった。ときに帯を巻いている子もいたが、悪代官にもぎとられたりしたのか、帯も巻いていない文庫も多かった。そこで、文庫のカバーをすべて外して、その真の姿を眺めることにしたカバーを剥がした文庫の本来の姿では、どれがいいか、を選んでみた。
 
「タイトルと印象の違う小説を読んでみる」
 
チルチルミチル作の『青い鳥』は、主人公のメーテルとリンクが、青い鳥を探しに出かけるが、あらあら、家に帰ったら青い鳥がいたじゃん、なんだよ、位置情報発信機能をつけとけばよかったという作品で、その鋭さでノーベル文学賞を取りました。いや、しかし人間の記憶なんて曖昧なおので、あらためて読むと全然違っていて、読み返すとまったく読んだ覚えのないシーンが次々と出てきた。まったく記憶がございません
 
「文庫本は何冊積んだら倒れるか」「川端さんの文庫解説を奮発したのはだれか」「50年前のSFベスト10を途中まで読む」「『吾輩は猫である』を注だけで読む!」「ノーベル文学賞作家をどれくらい読んだか」「本屋大賞受賞作は100グラムいくらか」
「『細雪』を副音声解説付きで読む」「名作文庫の上下巻の部数を比べてみる」「名前が覚えられない『悪霊』の登場人物」「新書のタイトルの長さを調べてみる」
ジャンバルジャンはどれぐらい出てこないか」など。

 

くだらないね〜。「くだらない」は最大の褒め言葉っ!オススメです。(・∀・)

 

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文庫本は何冊積んだら倒れるか

文庫本は何冊積んだら倒れるか

  • 作者:堀井 憲一郎
  • 発売日: 2019/09/25
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)