「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「即答するバカ」(梶原しげる)

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即答するバカ(新潮新書)

即答するバカ(新潮新書)

 

 20代の頃、独身の頃、営業車に乗ってラジオを聴いていた。大好きだったのが番組のひとつが文化放送梶原しげるの本気でDONDON」。惹き込まれすぎて、続きが聞きたくて、アポがあるのにクルマから降りられないということがよくあった。「ニュースの向こうに何かがみえる 我らニュースの探検隊」をキャッチフレーズ。懐かしいなあ!そのパーソナリティの梶原しげるさんの本。こりゃ、読まにゃ!(=^・^=)

 
「例(1)「この仕事頼む」「無理っす」 例(2)「どうするんだ」「トラスト・ミー」……即答するバカが増えている。いかに効率重視の時代でも、すぐに答えればいいというものではない。口に出す前のちょっとした工夫で、あなたの言葉は「すごい力」を発揮するはずなのだ。身近な話題から芸能界、政界まで、しゃべりのプロが、いまどきの「口のきき方」を総点検。一読爽快、溜飲を下げつつ、実践的な会話の技術も身につく一冊」そのエッセンスを紹介しよう。
 
 
即答するバカが増えている。「無理っす!」近頃こういう若い社員が多い、というのが、私の周りのおじさんたちの嘆きだ。困難が出て来たら、その都度、相談を持ちかけながら、できることできないことを、冷静に詰めていけばいい。それが大人コミュニケーションというものだ。ところが最近の若い世代は、自己肯定感が低いからなのか。良く言えば謙虚、悪く言えば腰が引けて逃げの姿勢で仕事に臨む。そのため、ことの詳細を聞く前に「無理です」という言葉で即答」する連中が多いようなのだ。
 
・しゃべりの好感度の高い人
 
1 親しみやすく 2 ユーモアがあり 3誠実で 4 気配りと 5分かりやすさにも優れ 6 元気で 7 適度な知的さを持ち合わせている と仮に定義しておく。
 
 
毒蝮三太夫『ミュージックプレゼント』
 
「今日やって来たのは、できたてほやほやのきれいな店だ。なのになんだい、客は汚ねえじじいとばばあばっかじゃねーか。(爆笑)お、若いのがいるな。がんもどきが頭に蚊取り線香載っけたみたいな野郎だ。(爆笑)今日、仕事はどうした?」「会社潰れて失業中なんす」「潰れたって?クライスラーか?GMか?’(爆笑)え、ずっとちっぽけな会社です?お前が揺すったら潰れたか?(爆笑)潰れたのは顔だけじゃねーんだ。(爆笑)でもよく見りゃあ、がっちりした良い手してるじゃない?何やってたの?」「板金関係っす、屋根かなんかの」そのがっちりした手なら腕は確かだ。職人は腕さえあれば大丈夫だ。この店の屋根が雨漏りするらしいから勝手に修理して金にしちまえ(爆笑)。頑張れよ、蚊取り線香!(爆笑)」深刻な話に、きっちり毒のある笑いで返しながら、相手の一番のプライドのありかを探り出し、勇気づける。鋭い観察力と瞬時の判断力。そして何よりのサービス精神だ。いかに集中力を高めて本番に望んでいるか。真剣勝負の気迫が「すべらない返し」につながっている。
 
同じことを表現するための多様なボキャブラリーを持つ。一言でいえば全部「すごいですよ」で済むことろを未だかつてあり得なかった」「信じられないほど」「大ブレイク必至」など、自社製品の優秀さを伝えるために、もてるボキャブラリーのすべてを動員する。多彩な表現を用いることの大切さを教えてくれる。
 
「言葉の積立預金」を、若いビジネスパーソンにも勧めたいと考えている。頭のいい人、「デキる」と尊敬される人は、仕事を離れた時のさりげない話が多彩で豊かなものだ。こういう人はオンオフ関係なく「言葉の預金残高」を増やすことに熱心なはずだ。その結果、使える手持ちのボキャブラリーが豊富だから、表現力が豊かで、話が面白く、一緒にいて楽しい。仕事とは直接関係ない、何でもない軽い雑談ででの話しぶりで、人柄を判断されることが少なくない。雑談は馬鹿にできないということだ。
 
「電話番で養われる会話力」「新旧の達人に学ぶ「毒舌力」」「通販に学ぶ実践的圧力」「今こそ必要な「ちょいゆる力」」「「ら抜き」言葉と「か取り」問題」「この頃気になる3つの口調(文頭の「なので」「〜していてぇ」「なるほどですね」」「れ足す言葉」など。

 

コロナ禍の今だからこそ、コミュニケーションが質が求められているよね。オススメです。(・∀・)

 

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即答するバカ(新潮新書)

即答するバカ(新潮新書)