「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「キリン解剖記」(郡司芽久)

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キリン解剖記 (ナツメ社サイエンス)

キリン解剖記 (ナツメ社サイエンス)

  • 作者:郡司芽久
  • 発売日: 2019/07/08
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

最近、テレビなどを観て思うのは、  「好きなこと」で生きていっている人が多いということ。好きなことで食べられる時代が来たのだ、ということと。人を笑わせることのが好きな人、文章を書くのが好きな人、会社経営が好きな人、野球が好き、サッカーが好き、お城が好き、魚が好き、食べることが好き、音楽が好き、絵が好き……などなど。こんな幸せはないよね。(・∀・)

 

さて、この本。キリン好きが講じてキリンの研究者になった女性の物語。

キリンの体に隠された"謎"をめぐる物語。幼い頃からキリンを愛し続けた著者は、いつしかキリンの研究者を目指しはじめました。あの長い首に隠された進化の謎を解明すべく研究に没頭し、行き着いた先で見つけたのは、あるはずのない8番目の"首の骨"
多くの人とキリンたちに支えられながら、念願のキリン博士になるまでの約10年間の探求の日々」そのエッセンスを紹介しよう。
 
 
「キリンが亡くなりました」私の研究は、動物園のスタッフから届くキリンの訃報から始まる。私はキリンを解剖して、彼らの体の中に隠された筋肉や骨格の構造を調べている。キリンは、どうやってあの長い首を動かしているのだろうか?どうやって長い首や大きな身体を支えているのだろうか?あの長い首は、どんな構造をしているのだろうか?私たちの首の構造と同じなのだろうか?それとも全然違う、特殊な構造をしているのだろうか?そもそも、どうして首が長くなったのだろうか?
 
実は「キリンの解剖の経験したことがある人」は結構存在している。日本だけでも100人くらいはいるような気がする。ただ、数十頭をしっかりと解剖したことがあるという人には、まだお目にかかったことがない。海外の研究者でも、私以上にキリンを解剖している人には会ったことがない。もしかしたら私は、世界で一番キリンを解剖している人間なのかもしれない。今は亡きキリンたちの「第2の生涯」とも言える死後の物語を読んで久しぶりに動物園にキリンを見に行ってみようかな」と思ってもらえたら、とても嬉しい。
 
キリンを解剖をする機会は意外に多いので、読者のみなさんにも突然チャンスがやってくるかもしれない。いつ解剖のチャンスが訪れてても困らないよう、解剖の手順や必要な道具などを中心にご説明したい。
 
・大事な予定でも、私にとってはキリンの解剖が最優先事項なので、訃報が届いたら予定は全てキャンセルする。「ごめん、キリンが死んじゃって……」「すみません、キリンの解剖の予定が入ってしまって……」その一言で全てを理解して許してくれる友人・知人には本当に感謝している。
 
無目的、無制限、無計画。「何の役に立つのか」と問われ続ける今だからこそ、この「3つの無」を忘れずに大事にしていきたい。
 
「解剖に必要な道具」「まずは遺体の搬入から」「骨格標本の作り方」「キリン研究者への道」「博物館と遺体」「解剖と解体」「ノミナ(ネーム=名前)を忘れよ」など。
 

……ということは、ワタシもとうとう音楽で食べられる時代が来たということだろうか!?(笑)そんな時代がきたような気がする!オススメです!♪

 

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キリン解剖記 (ナツメ社サイエンス)

キリン解剖記 (ナツメ社サイエンス)

  • 作者:郡司芽久
  • 発売日: 2019/07/08
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)