「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「ラーメンと愛国」(速水健朗)

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ラーメンと愛国 (講談社現代新書)

ラーメンと愛国 (講談社現代新書)

  • 作者:速水 健朗
  • 発売日: 2011/10/18
  • メディア: 新書
 

子どもの頃からラーメンが大好き。 以前は毎日のように食べて、ご当地ラーメンが名物の地方にいったときには一日3〜5食くらい食べていたのだが、「コロナ」でヒキコモリ生活してからラーメンはおろか、外食しなくなったなあ……即席ラーメンでさえも食べてないなあ!(笑)せめて本の中でラーメンと巡り会おう!

 
さてこの本は、ラーメンのガイドブックではない!ラーメンの変遷を追って見た日本の現代史の記録である。そのエッセンスを紹介しよう。
 
東海林さだおが、ラーメンを食べてきた50年の歴史の中で、ラーメンの具からナルトとほうれん草が消え、新たに海苔と煮玉子が「登場して定着した」という。なるほど、ラーメンほど激しく変化する食べものも珍しい。しょうゆやみそ、塩が定番だった時代から、現在の主流はとんこつ魚介、しょうゆとんこつ、そしてつけ麺が定番となったまたかつて華僑の居留地南京そばと呼ばれたのが始まりで、以後、支那そば、中華そば、ラーメンと変わってきた。さらに、いまどきのラーメン屋は、カタカナでラーメンを名乗らず、代りに麺屋、麺処などが主流になりつつある。
 
戦後の日本の社会の変化を捉えるに、ラーメンほどふさわしい材料はない。ラーメンの変化は時代の変化に沿ったものである。本書が試みようとしているのは、そんなラーメンの変遷を追って見た日本の現代史の記録である。
 
・ラーメン評論家の故・武内伸は、南京そばが現代のラーメンへと進化する上で、3つの大きな発明があったという。1つ目は「スープに醤油を入れたこと」2つ目は「鰹節や煮干など和風ダシを加えたこと」、3つ目は「麺を縮らせたこと」であると。
 
・1948年の時点で「シナソバ」と呼ばれていた料理が、50年には「中華そば」に変わっていた。完全にこの間に呼び名が変わったわけではない。新聞漫画(サザエさん)という公の意味合いが強い場所では「シナソバ」の呼称が使われなくなったのである。
 
「ラーメンとアメリカの小麦戦略」「T型フォードとチキンラーメン」「ラーメンと日本人のノスタルジー」「国土開発とご当地ラーメン」「ラーメンとナショナリズムなど。

 

久しぶりにラーメン、食べたいなあ!今月中には食べたいなあ!オススメです!(・∀・)♪

 

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ラーメンと愛国 (講談社現代新書)

ラーメンと愛国 (講談社現代新書)

  • 作者:速水 健朗
  • 発売日: 2011/10/18
  • メディア: 新書