一日一冊一感動!小野塚テルの『感動の仕入れ!』日記

タイトルは、『一日一冊一感動!小野塚テルの感動の仕入れ!』日記。 毎日の読書、映画、グルメ、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。(ときどき「酒場のギター弾き」「B級グルメ」も紹介します)

「血族が語る昭和巨人伝」(文藝春秋編)

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血族が語る昭和巨人伝 (文春文庫)

血族が語る昭和巨人伝 (文春文庫)

  • 作者: 
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 1990/03
  • メディア: 文庫
 

ワタシの母校の明治大学農学部。有名なのは何と言っても、冒険家の植村直己大先輩。映画で植村直己さんを演じた西田敏行大先輩。そしてジャイアンツのV9戦士の高田繁大先輩。そして大後輩では向井理(当然、呼び捨て(笑))妹分の山本美月(笑)……そして尊敬するワタシの兄、小野塚秀敏、そしてずーっとオチコボレの小野塚テル……(笑)

 

さてこの本。「孫を連れての寄席通いが楽しみだったワンマン宰相、研究に日夜没頭し骨と皮にやせてしまったノーベル賞受賞の科学者、仕事一途のため孫の名も忘れてしまう経営の神様…。妻や子、孫、兄弟など血族だからこそ語り得る「昭和の巨人」60人の人間くさいエピソード、意外な素顔、とっておきの話。文芸春秋読者賞受賞」その中でも、我が明治大学農学部出身の大先輩、冒険家の植村直己さんの章を紹介しよう。

 

植村直己 「行ってくるよ」が最後の言葉」 (植村公子)
 
植村が冒険に行くのは、誰のためでもなく、自分が行きたいからなんですよね。だから私としては、どうか他人さまに迷惑をかけないで欲しいといいう気持ちで、彼を送り出していたんです。だって、結局は他人さまのカネで遊びに行ってるわけでしょ。私も、世の中にこんな暮らしがあるのか、とビックリしたんですよ。食べることは、後からついていた、という感じでしたね。私は、困った人だな、まるでヤクザじゃないかしら、ととても恥ずかしかったんです。でも、一面、私は「ようやるわ」とも思っていました。
 
冒険に行く前ですか?そうですね、出発の前の晩、私は「行くの、やめとけば」というと、彼も「そうしようか」というんですよ。ところが翌朝起きてみると、そんなことは忘れてしまってじゃあ、行ってくる」と出ていくんです。考えてみると、悲愴感を二人で心の中に隠していたのかもしれませんね。帰ってきても、彼は家に着くと「終わったよ」と一言いうだけ私も「お帰りなさい」というだけで、旅の話を二人だけでするというようなことはなかったんです。どんな旅で、どんな目に遭ったか、というようなことは、他人さまが彼を尋ねて来て、それを傍で聞くだけでした。
 
 

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マッキンリーへ行った時ですか……あの時も彼は「行ってくるよ」と一言いっただけ。私も「行ってらっしゃい」と見送って……今思い返しても、特別、胸騒ぎがしたとか、何もなかった。全くいつも通りでした。遭難の知らせの電話で、私、一時間ぐらい動けなかった……家の中が本当にシーンとして一時間ぐらい動けませんでした。今度はダメかな」と思ったんです……。そして彼の絶望がハッキリしてから記者会見に臨んだんです。そこで私は彼のことを「だらしないじゃないの」とか言いましたが、会見の前、一番、思っていたことというのはついに、みんなに迷惑をかけちゃったな」といことでした。だって彼がやったことというのは、お国のためじゃなくて、自分で遊びに行ったんですから。死んだって、どうにも仕方がないなあという気持ちでしたね。
 

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明治大学生田キャンパス農学部校舎前の記念碑
 
彼との結婚生活は、ちょうど十年でした。一言でいえば、植村という人は、面白い人だったなあという感じでした。あの人、実はノロマだったんですよ。ですから自分一人でやるのには、ちょうどいい頃にいたんだ、とつくづく思うんです。
 
その他、「団琢麿」「犬養毅」「小林多喜二」「高橋是清」「赤木圭一郎」「小津安二郎」「池田勇人」「小泉信三」「石坂泰三」「田中絹代」「朝永振一郎」「平塚八兵衛」「水谷八重子など。

 

やっぱり昭和は良い時代だったねー。平成も過ぎ、令和だもんねえ…時代を感じるね。オススメです!(・∀・)

 

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血族が語る昭和巨人伝 (文春文庫)

血族が語る昭和巨人伝 (文春文庫)

  • 作者: 
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 1990/03
  • メディア: 文庫