「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「なぞの転校生」(眉村卓)

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なぞの転校生 (講談社文庫)

なぞの転校生 (講談社文庫)

  • 作者:眉村 卓
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2013/12/13
  • メディア: 文庫
 

 70年代に夢中になったNHK少年ドラマシリーズなぞの転校生」。「超人バロム・1」高野浩幸がでてたんだよねー!(・∀・)

 

先日ふっとこの話題が出て無性に読みなくなりました。感動、感動!あのストーリー、あの時の映像が蘇ってきましたー!♪

 
岩田広一が通う中学に山沢典夫という転校生が入ってきた。典夫はギリシャ彫刻を思わせる美男子であるのに加え、成績優秀でスポーツも万能だったが、なぞめいた雰囲気を持っていた。ある日とんでもない事件を起こした典夫の秘密とは? 1970年代のNHK少年ドラマシリーズとして映像化され人気を博した眉村卓がおくるSFジュブナイルの傑作」そのエッセンスを紹介しよう。
 
 
・「趣味はべつにありません。得意学科というものもありません。それから乱暴な人はきらいです。ぼくはこの世界ーいや、この大阪で、できるだけみんあと仲よくやっていきたいと思っています……」
 
・「山沢くん、太陽っていうのはどんな星でしたか?「直径、地球の約109倍、恒星としてはG型に属する中型の星で、第一種族のメンバーです。銀河系の辺縁部に位置し、その回転とともに一秒約……」「もうよろしい。わたしはそんなにたくさんいわなかったけど……」
 
・「ぼく、困るんだ……もうじき雨になる……ぼくはかさを持ってきていないんだ。あの雨の中には原水爆実験による放射能が含まれている……ぼくは、それがこわいんだ……致命的なんだ……
 
・「きみには思考能力というものが欠如しているんだ。こんな電化製品や、文明の利器なんて……ないほうがよっぽどいいんだきみたちは鈍感だから何も感じないんだろう。われわれにとってみれば、文明世界より原始世界のほうがよっぽどましなんだ……」
 
・「原子爆弾……水爆……ニュートロン爆弾……ミサイル……そんな、いつ頭の上で爆発するかわからない世界に住んでいて、よくそれだけ平気でいられますね。このD-15世界じゃ、なるほどすこしばかり科学の発達はおくれています。が、どうせ時間の問題なんだ……おそかれ早けれ、核戦争は起こるんだ……ぼくたちは、ここなら核戦争は起こらずにすむと思ったのに……」

 

すごいなあ……これ40年以上前のハナシだよ。現代を予言していようだね。オススメです。(・∀・)♪

 

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なぞの転校生 (講談社文庫)

なぞの転校生 (講談社文庫)

  • 作者:眉村 卓
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2013/12/13
  • メディア: 文庫