「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

BOOK〜『炎情 熟年離婚と性』(工藤美代子)

炎情―熟年離婚と性

炎情―熟年離婚と性

最近、私の周りでも離婚するカップルが多い。そしてステキな女性ほど離婚しているような気がする。そして最近、夢中になって読んでいるのが工藤美代子氏の本。自分も四十代後半になって「ある、ある!」って感じているのかも。これらの本は衝撃的だったね。


BOOK〜『快楽(けらく) 更年期からの性を生きる』(工藤美代子)
http://d.hatena.ne.jp/lp6ac4/20111130

BOOK〜『快楽(けらく)? 熟年性愛の対価』(工藤美代子)
http://d.hatena.ne.jp/lp6ac4/20120120


さてこの本は、前作2冊とも少し違う。さらに激しく、生々しく、赤裸々だ。「すれ違う欲望、キレツする心と身体、決断する女たち。語られなかった女性の反乱。『快楽』の著者が描く“熟年離婚”驚愕の真実」そのエッセンスを紹介しよう。


・年金よりも、もっと大きな問題が熟年離婚には潜んでいる。それは女性が残された時間を、より自由に有効に使いたいという欲求である。なぜ彼女たちは新しい人生を歩む決心をしたのか。その原因に性の問題が含まれることを、私は聞き取り調査の中で実感した。今まで、あまり語られてこなかったことだが、性の問題を抜きにしては熟年離婚はありえないのではないかとさえ思った。


未完成婚というのがあるという。これは結婚していながら、一度も性交がない状態をいうのだそうだ。もちろん、その理由は千差万別ろう。男女のどちらに原因があるのかもカップルによって違う。しかし、厳然とした事実としてあるのは、処女で結婚し、未完成婚になってしまった場合、セックスの体験がまったくないということである。ないままに年月が経ち、やがて中年になり、閉経を迎える。その前に、やはり女性として性の喜びを知りたいという願望が生まれてくる。これは性欲の一種と考えてもいいかもしれない。


女性は単にセックスをしたいのではなくて、恋をしたいのである。


人間には三つの性がある。男性、女性、そして妊娠する性。女性が閉経したからといって中年になるわけではない、あくまで妊娠する性ではなくなったということであり死ぬまで女性であり続けるのだ。そうならば、恋をしてもセックスをしてもよいわけだし、性欲があって当たり前なのだ。


・「私どうしてこんなに忙しいんだろうと思ってたんです。でも、よく考えたら当たり前ですよねえ。男が二人いたら、そのために使う時間は二倍になるわけじゃないそりゃあ忙しいですよ。一人に絞ることはできないわね、二人の男の間で絶妙のバランスを保っているのが、今の私の生き甲斐なんですもの。一人だけっていうのは普通の女の人のやってることじゃないですか。性交痛が自分の場合だっていつ起きるかわからないじゃない。そう気づいたら急に不安になりましてね。今のうちに、男の人とセックスをしておかなかったら、できなくなるっていう恐怖感に取りつかれたんです。焦りみたいなものですね。」


その他、「妻が浮気現場に踏み込むとき」「夫のメールを覗き見したことがありますか」「別れは、自覚症状がないまま忍び寄ってくる」「なぜ暴力男との結婚は繰り返されるのか」「まさか三十年連れ添った夫がホモセクシャルだったとは」「誰にも相談できない、セックスの不一致」「異常なセックスしか知らなかった二十一年の悔恨」「女装癖の夫と別れたことは正しかったのか」…など。事実は小説より奇なり。まさにその通りだね。リアルだ!興味ある方は一読をおススメします。(^^♪